kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「3日目は聞き手に回る」

3日目を終え入場者は90名弱といったところ…

多いとは言えないけれど 鑑賞者とゆっくり話ができることも多い

 

ある人は透明水彩画を得意とし 作品を市が引きっとった そんな絵を見せてくれた

ある人は沖縄戦の体験者の84歳の女性だった 4歳の時爆撃の中を一晩中逃げ続け生き延びたとのこと そして今でもその記憶を忘れぬためか「那覇から名護まで」マラソンコースよりも長い道のりを独りで ゆっくり歩き続けたどり着く という年に一度の自分だけの行事を行うそうだ

ウクライナに関する絵を4点ほど発表している私にとって このような実話は重みをもつ

仲の良い同僚が訪ねてきて 一度去った後 食事の心配をしてくれてコーヒーと3種のおはぎを持って戻ってきてくれた その時私は席に着いたまま寝ていたので助かった

いつも水を買っている店のご主人が 会場から距離があるのに見に来てくれたり 

同僚から花が結構届いたり セレモニーが苦手な私にとっては 感謝と共に気恥ずかしさを感じる

「地域・職場のなかで自分は独りで生きているわけじゃない」

情を持って接してくれている人がいたことを 本当に驚いている

沖縄県民ではない私に

 

3日目となると自分の作品群を冷静に見ることができる

全体の点数をつければ45~50点というところ なので及第点とは言えない

1枚1枚の絵に「エネルギーが足りない 弱弱しい」

結構 力を注いだモノもあったつもりだったが この体たらく

 

そんな絵を見て 感想を述べてくれたり 話をしてくれたりしてくれるのは有難い

次回の個展は在るのか無いのか 沖縄以外に住んで一から始めるつもりだったが

沖縄の人々の優しさに触れるとブレていってしまう気もする

 

明日のことはわからない だから「明日」と言い 「未来」という

 

初対面の人とも結構話した いろんな人と出会うと 益々未来が不確定に見えてくる

真ん中の絵なんぞ ただ真っ白いだけの絵。それをいろんな人が真剣に見ていた

 

kei