kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

パウル・クレー「忘れっぽい天使」

バウハウス」という美術運動があった ドイツの第二次世界大戦世界大戦前に起こった運動で ナチによって解体されるまで14年間であったが美術学校を軸としてインダストリアルデザイン(工業デザイン)という新しいデザイン分野を拓いた 興味のある方は調べていただければと思う

私なりの簡単な解釈では「機能を極限まで追求した物は その機能性に留まらず美を備えている」

ということになる

そのような理念に則り生み出された家具や調度品は今なお 世界で利用され応用されており その意味でバウハウスの運動は現代にも・・・というより現代だからこそ「生きた運動」であると思う
例えば「無印良品」というメーカーの商品の中で 私は白い磁器のコーヒーカップを愛用している
見た目はごく普通のカップである しかし容量・器の厚さ・釉薬の質・強度・取っ手のつき方やバランス等あらゆる面から考え抜かれているのがわかる 売値は700円だったか800円だったか忘れたが そのカップは日本国宝レベルの有名陶芸家が作った1つ100万円のコーヒーカップより優れているとも言え 「機能的美」=美 という解釈であればそういうことになる 100万円のカップより700円のカップの方が美しい とバウハウスで学んだ者であれば云うだろう 裏を返せは「無印良品」の基本理念はバウハウスの影響を受けているのではないかと私は思う このようにバウハウスの思想は世界中に広がり 今も脈々と息づいている

で 表題のパウル・クレーバウハウスで教鞭を取った画家のひとり
制作時間は10分もないであろうこの作品

 

いつになったら こんな心の境地に到達できるのやら…

 

dc57

 

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