kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「則天去私」

私は夏目漱石をあまり読んでいない。覚えている長編は「こころ」くらい

ただ ロンドンでの生活と彼が陥った苦悩 芥川龍之介等と交友関係 健康状況

そんな事柄を覚えているに過ぎない

 

「則天去私」

 

天にのっとって私心を捨てること。 我執を捨てて自然に身をゆだねること。 晩年の夏目漱石が理想とした心境で、「大正六年文章日記」の一月の扉に掲げてあることば。

私の胸の片隅にいつも引っかかっている言葉 ある時は棘 ある時は風景として…

ついさっき外出した時もスマホを地面に落としており 人に指摘されて気づいた

…頭が壊れかけているのか?と危ぶまれるし 医師からは「睡眠がとれている状態ではなく、運転中ごく短時間でも意識が飛ぶのは危険運転に該当する 直ぐに路肩に駐車しなければいけない」と言われた

壊れてる。壊れていない。 どちらであっても どうであっても私事

そして私の中の私は今葛藤状態だ

「絵描きのプロを名乗るなら どういう精神状態や理想がいいのか」

絵も値段をつけた瞬間 ただの「商品」 だから商品を作るつもりで描くか

と思いつつ

実験と挑戦を重ねつつ 精一杯の絵を描く それは貧しいまま描き続けたゴッホの心

どっちに寄ってよいのやら なにからはじめればいいのやら 今はわからない

そういゃ「人事を尽くして天命を待つ」というのもあったっけ…

なので”人事は尽くそう” お向かいの店舗に絵を置いてもらった。 これはビジネス

売れた時は2~3割の中間マージンを取ってもらおうと考えているし メルカリでも絵を販売しようとしている 小さな絵をできるだけ安価で

 

でも「天命を待つ」姿勢というのがよくわからない ボーっとしてること?

そうじゃない気もするし あたまがグルグルしそうなので 夏目漱石の知恵を拝借

「則天去私」 そう呟きながら描こうと思っている

 

仕組み・企み・思い通りが全ての絵は 私にとっては良作ではないことになる。

 


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