kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「中学・高校の『日本史』の奇妙さ」

教科書が奇妙なのか

教え方が奇妙なのか 自分の生徒時代を思い返してもよくわからないが 歳をとって今ならわかることがある

 

日本史の教科書の修正は行われているだろう

鎌倉幕府成立は「イイクニツクロウ⇒1192年」ではなく 1895年に変わっているはずだし

この肖像画鎌倉幕府を立てた「源頼朝像」ではないことは今では通説となっている このように歴史上の人物の肖像画は頼朝以外にもけっこう間違って伝わっているものが少なくない

こういう修正は教科書編纂者達は行うのだろう

 

私が日本史の奇妙さを感じるのは「近現代史」をほとんどマトモに教えずサラリと流してしまうことにある

 

古い時代から教えるわけだから 近現代史は三学期に教えることになるのだろうが 明治についても 大正時代についても そして昭和もチャンと教えずサラリを終えてしまった

その結果「何故国際連合が有効に機能しないのか 核が常任理事国以外の国家にどうして拡散してしまうのか よくわからない」ということになってしまう

そしてこのことは「現代の世界情勢」と密接に繋がっているという意味で 鎌倉幕府よりも重要な事柄ではないかと思うのだが 未だに日本史では「聖徳太子」だの「大化の改新」だの「戦国時代」だの 期末テスト問題に出す始末

聖徳太子の幼少時の名前は「厩戸皇子」つまり「馬屋で生まれた王子」ということだが ナザレのイエスと同じ生まれ方をしている点で「ホント?それ 何より当人実在していたの?」と疑問に感じてもおかしくないし 数百年も経てばキリスト教の影響が日本に伝来していても なんら不思議じゃない

 

少し話が逸れたが… ドイツの高校ではヒットラー及びナチの歴史を徹底して教えており 挙手する時も指を立てて行う習慣になっている 掌を挙げると「ハイル・ヒットラー」になるからだし 夥しい殺戮を繰り返した「ユダヤ人収容所」まで見学させ なぜ第二次世界大戦が起きたのか 首謀者は誰か?ということまで生徒たちに議論させる

多くのドイツ高校生は「首謀者はドイツ国民」だと答える

 

日本の高校生は答えられるだろうか?「なぜ太平洋戦争が起きたのか」

 

日本と言う国は 高度な言語を使い アジアではノーベル賞受賞者が図抜けて高い国である だが今なお「第二次世界大戦敗戦国」の十字架を背負っている その事実の意味さえすり抜けている

 

現代につながっている「近現代の帯状の歴史」については 中国・韓国に指摘されても ドイツと比べれば反論できないと思われる

 

私はアメリカのロックは大好きだし アメリカ人に対して他の国の人々と異なる感情を抱きはしない 「その人はその人」

だがU.S.Aという「国家」に対しては違う

アニメ「ブラック・ラグーン」でCIAが語る台詞「多頭のヒュドラ(ハイドラ)」だと感じている


www.youtube.com

kei