kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「所詮 人は己の知ることしか知らぬ」

ガンダムシリーズガンダムSEED」は 再びガンダムブームを興したという点で良作と云えるアニメでした その続編「ガンダムSEED DESTINY」は製作期間が短かったためか キャラクターの設定が途中でドン詰まったのか 迷走しており ガッカリの作品です

SEEDの方は 「コーディネーター」という遺伝子操作を受け「病気に強い耐性のある身体 多くの知識を得られる頭脳 並外れた身体能力」を得た人々で 「(宇宙コロニーに住まう)コーディネーター」と「(地球に住む)生まれたそのままの人類」との戦争を描いた 興味深い作品でした

今日の夕方のニュースでは「イーロン・マスク」氏のプランによれば 脳に直接コンピューターチップを埋め込むことで 目の見えない人が見えるようになったり 足が動かない人が動けるようになったりすることが可能になる と言っています

しかし欧米の多くの人が その人体実験に関して反対しています

「遺伝子操作」というアプローチではなく 「チップを埋め込むサイボーグ化」というアプローチは今後どうなっていくでしょう

ICチップを埋め込まれた人間は 文章を考えるだけで 1分間に文章を1000文字打ち込めたり デバイスを介さなくても通信ができるようになるらしく さらに拡張解釈すれば 100mを5秒で走り抜けるランナーも生まれるかもしれないし 寿命が倍に伸びるかもしれません サルでの実験はすでに済んでおり マスク氏自らチップを取り付けたい と公言しているところが彼らしいと言えばそうでしょう

ともかくもマスク氏の夢が現実化すれば世界は大きく変わります

完全管理型 統制型社会も作れるかもしれません

 

というのは前置きで「ガンダムSEED」の話に戻すと 最終話で主人公キラ・ヤマトは 最大のライバルであり敵であるラウル・クルーゼモビルスーツで激戦を繰り広げます

不思議とライバル同士の通信が繋がっており 自分の思いを吐露しつつ互いにボロボロになりながら戦闘するのですが なぜか私は敵であり「全てを滅ぼしたいと願う」ラウル・クルーゼの言葉の方に惹かれるのです

クルーゼにとってみれば「人間の争いは止むことが無い」

 

「所詮 人は己の知ることしか知らぬ」   と断じます

 

キラ・ヤマトは「人間はそんなものじゃない」と叫び突進していきますが

 

なぜかラウル・クルーゼの言っていることの方が当たっている気がしてしまうのです

 

「人は己の知ることしか知らぬ」  それが雲のように流動性があるものだとしても

その時 その時点では当たっており 哲学的にも深いのじゃないかと感じます

 

さて こう主張するクルーゼに対し 私はどんなことを言えるでしょう

弱弱しくとも 一つだけ答えを言えるかもしれません

「1つのことを知れば関連する10の知らないことが必然的に生まれる その時意味があるのは知っている1つではなく まだ知らない10の方だ」と

あんまり説得力の無い言葉かもしれませんが このように答えるしかないようです

kei