古の時代 私が住む沖縄は「琉球」という国だった
それも600年前は三山時代 古代琉球の時代区分のひとつで、1322年(元亨2年)頃から1429年(正長2年)まで 沖縄本島を統一する勢力が存在せず拮抗し互いに相争っていた事から「三山鼎立時代」とも呼ばれ 三つの国が存在していたことになる
1400年頃の逸話として「中山の鬼女」の伝承があり
30名を超える老若男女を引き裂いて殺し 血肉を食らい尽くしていったという
それを聞いた隣村のユタ(霊媒師)は一計を案じ 赤花から搾った汁を大甕のなかに12匹のハブを潜ませ 鬼女に「生き血の供え物」として 置いていくことにした
それに喜び 鬼女が蓋を開け甕を持ち上げ血を飲み干そうとしたが 12のハブも一緒に飲み込んでしまい ハブは鬼女の腹の中を 毒の牙で散々に食い荒らしたという そのため鬼女は卒倒し全く動かなくなったが 死んだかどうかは 誰もが惧れ確かめることはなかった
村人は身の丈3倍の土を掘り 鬼女を産め 誰も近づかぬよう一本の樹をそこに立てた
ところが500年の後 樹は腐り始めたため「鬼女はまだ生きているのではないか…」と噂が立ち始めた
現代 その場所は「鬼女の顔の切り株」として残っており 誰も近づくことができない禁区となっている
kei (;´・ω・)