kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「エリック・カール」絵本制作のための絵本

はらぺこあおむし」等で有名な絵本作家 E.カール

私はこの絵本を見た瞬間「やられた!!」と思った 

ストーリーも センスも 色彩感覚も ナイフの切れ味もいい アイディアも凄い これは当たり前のことなのだが 「自分の手で色紙を生み出し それをコラージュする」という彼独自の技法が 例を見なかった

このアイディアを用いれば 色んな作品を山ほど生み出せる「万能アイディア」 「はらぺこあおむし」では「白」をベースとして 緑 赤 青 黄色 オレンジ…色が輝いている 

でも「謎」が残った 「一体どんな紙に彩色して独自の色紙をつくってるのか?」

トレーシングペーパーみたいに半透明なのか 非常に薄い紙なのは見てわかるがどんな材質の紙なのか… ところがカール自身が「種明かし」をしてくれる本があることがわかった 昔 娘が幼かったころ「サンタからのプレゼント」として与えた本だが「一向に興味関心を示さなかった」 その本が片づけの最中出てきた

 

こんな風に制作順も説明しているし スケッチも描いているが 多分 本人は「スケッチなど使わない」のではないかと思う 表現の「キレ味」が落ちるので

カール自身が彩色した 薄い紙はペラペラの裏側が若干黄ばんだ紙だった 少なくとも「高級紙」じゃない こんな色とりどりの紙が50種類以上閉じられていた

本人は「子どものような目をしたオッサン」である

これはE.カールの専売特許なので この本を切って制作するつもりは全くないが トレーシングペーパー等を用いて この描き方で絵を描かせてみたらきっと「楽しい絵」ができるだろう

ちなみに日本の中学生の「優秀作品」は 未だ「アカデミズム+アニメ」から脱し切れていない この手の絵である だから「絵嫌い」を増産しちまってる

kei

※やっぱこの色紙の「透け具合」が絶妙。トレーシングペーパーでは無理だろな…