子猫(シャオマオ)と呼ばれる主人公の薬屋
ストーリーもナカナカ でも際立っているのは「子猫」というキャラクター
ここ2,3年では「最好の性格」 私にとっては…
頭脳明晰 美しいのに敢えてソバカスをつけて隠しているのは ご愛敬というか オマケというか… 何より性格が好みなんだと思う
大好きな薬学に夢中になり「猫になって飛びつく」
幼い顔立ちの中に 一本の「芯」が通っている
と 細部を挙げても それらが混然としていて 彼女の性格を成している
当時 どこの国でも使われていた「白粉」の成分zink white(鉛白)が毒であることを見抜き 出産した一人の妃と赤子の病を助けるところから話は始まる (この「白」は油絵具の昔からの定番でもある…が「混色」には制約がけっこうあり 化学的に相性が合わないと黒化するなど変色しやすい)
圧巻は最終話
娼婦である生母が「梅毒」を患い 余命いくばくもない
それを元恋人であり子猫が嫌う実父 今は朝廷の高官が 紆余曲折を経て やっと身受けする
その儀は盛大に行われ 取り巻く娼婦たちは「祝いの舞」を舞うらしい
娘である 子猫は 薬屋であるはずなのに 夜 後宮の砦で1人舞う
涙一つ流さず ただ一心に舞う姿は胸を打つ
kei