kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「1万年後の願い」

未完でまだ連載中とのことだが「宝石の国」12巻 が一応の節目となっており 作者自身の生の言葉が露出している

3万数千年前 人類の文明は争いは消え 不死となり 生きる意味や目的も失っている

その間6回の大隕石が地球に衝突し もちろんその予測は位置や規模まで 十分にされていたにもかかわらず 人は特に抗うこともせず「無」になることを選択する

その後人間は「骨という宝石」「肉という海洋軟体生物」「魂と呼ばれる月に住む月人」に分離するのだが 月人は骨と肉体を求めてか(謎) 宝石たちを襲う事から物語が始まる

宝石たちも破壊され 月人に持ち去られない限りは不死で 最長者のイエローダヤモンドは3400歳を超えている

私たちの世界とは時間の尺度が異なっている

主人公フォスフォフィライトはケガをし100年眠りっぱなしだったり もっと長い者は病のため3000年眠っている 物語は1頁で 100年 1000年 10000年の時間を跳躍させる

 

最後に主人公フォスは「10000年後の希望を皆に問う」

 

不思議なことだ

人は数十年しか生きられないのに 10000年後の未来までイメージ化し表現しする あまつさえ遥か未来の「答え」を見出そうとする

 

10000万年後 地球 世界 人類がどうあって欲しいと思うのは無意味な事だろうか?

 

むしろ そのような思いや願い無くして 今 生きられているといえるのだろうか…

 

…といっても まだ 私もわからない  

 

でも 考えたい 長い長い未来を

kei