kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

今後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。           Instagram kei0003939f

人間が描く絵

AI処理などを通じて「人間らしい絵」を探していた気がし それがスランプにもつながっていた…

【包帯】

この絵には美しさは無い 生々しい赤も避けたつもりだが 題名そのものがイタイ

 

【黒い川】

黒のマジックとかすれて色がマトモにでなくなったポスカ黒で描いた

今の私自身のように 混迷と不安が反映されている気もしなくもない

 

これらの絵をAIに「処理させる」と 絵としてグレードアップしたような 欠点のない絵や見る者を引き付ける絵に変える それは前回の記事でご理解いただけたかと思う

ただし「いい状態に仕上げる⇒名作に近づく」とはならないと思う

この絵は以前も紹介した

深井克美 作 『ランナー〈未完〉』

「自由美術展」という公募展団体に20代の頃から出品し、いきなり受賞、毎年出品するごとに評価が高まり「若き鬼才」として、異例の速さで会員に推挙された

生まれは北海道函館なので高さ2mほどの本作は北海道近代美術館が収蔵している

幼くして父を亡くし 貧しい母子家庭の子として育ち 脊椎カリエスも患い少し猫背という後遺症も残った

このように 「精緻で哀しく奇怪な母子像」のような絵を描き続け 描いて食べていける作家になった…そして母と共に東京に移住した

深井は初めて「ランナー」で 1人の人物画を描く(有名な絵としてはそうだと思う)描いている最中の昼 突然屋外に飛び出し 母親の見ている前で8階から飛び降り自殺を図り亡くなった 享年30歳

「マザコンとその反作用」のような絵を描き続けた深井がなぜこのような行動で命を終えたのか…不明のままである

だから〈未完〉と符牒がつけられているわけだけれど…

この作品は未完だろうが 完成だろうが どうだろうが 深井の「最高傑作」だと私は感じる 私の直感がそう答える 忘れられないほどの印象を残す人間らしい絵だと思う

もし これをAIに見せたら「加筆・変更し完成させようとする」だろう…

しかし それは「蛇足」以外の何物でもない

それはミケランジェロの奴隷彫刻や人生終盤のピエタにも言えること

未完成だ だがそれが逆にその作品たらしめているし ミケランジェロ自身が 彫りながら「完成する意味とはなんだ?」と 「非完成」にまつわる思考をすでにルネッサンス期にしていることがわかる

完成か 未完成か 非完成か… どうであっても作品の良し悪しには構わない

これが今の私の思考であり AIに頼らない絵を描き続けたいと…今は思っている

そのように決めて絵が今日の作品

【感触】

 

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