kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

反日常の一日 ~The Elfin Knight~

今日は雨の中コンビニに行く途中 ツルツルの路面で滑って転んでチノパンの膝に穴が開く擦り傷を負いました んで泥だらけ… こんなこと朝から予想していなかったので「やっぱり今日も『反日常』」なんだと感じました 「日常」と感じ安心する人もいて 毎日を「日常」と感じると つまらなくなり やる気が失せる私のような人間もいます

大江健三郎作「日常生活の冒険」という中編では 大学の親友は主人公「私」を冒険に誘い 生きる意義について問い続け 挑戦し 最後はアジアのどこかの国の内紛だかに参加し命を落とします 大江が言うところの「日常生活の冒険」は私の感じる「反日常」と重なり合う部分があるのかも知れません

表題のエルフィンナイトについてですが またこの曲を聴きたくなったから選んだだけですが…

wikiによれば:
エルフィンナイト』(The Elfin Knight, 「妖精の騎士」)はスコットランドの古いバラッドである。多くのバリエーションが見られるが、その全てが超自然現象やできない仕事について歌っている。最初の一行は普通、題名の人物の紹介から始まる。

The elphin knight sits on yon hill,
Blaw, blaw, blaw, wind blaw.
He blaws his horn both lewd and shril.
The wind hath blown my plaid awa.

妖精の騎士が向こうの丘にすわり、
吹く、吹く、吹く、風は吹く。
2つラッパのいやらしきと鋭きを吹く。
その風は我が肩掛けを吹き飛ばしけり。

一方で乙女がベッドに寝転がって、騎士と結婚できればと思っている。それを言うと、騎士が現れ、どれも不可能な無数の仕事を成し遂げれば、彼女と結婚すると言う。

"For thou must shape a sark to me,
Without any cut or heme," quoth he.

彼曰く「裾もなく切りもせずに、
我がシャツを作るべし

…と主人公は「男」になっていますが 「女」であることもままあり 民謡として伝承された
以下に載せたElfin Knightの歌は女が語り となっています
「切なき恋は 不可能な恋は 女側が語ろうが 男が語ろうがどちらでもよく 心清き者が落命し 転生し神に近づいた者でありながら 本当に人を愛してしまう」ことがバラッドとして語られる魅力なのだと思います

私も もし恋をするなら  Elfin Knightがいいなぁ…そこには生も死もなく愛だけがある気がして

この歌で無理難題を吹っ掛けられている人=恋人は とうの昔に死んでいるのだろうと思います

パセリ セージ ローズマリーとタイム これは魔除けの品々

現在形・未来形・過去形が時制を超えて溶け合っているため これも「反日常的」だと感じます

 


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