kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「『人間』のプロも素人もいない」

また似たような話題を書いている…と思われても仕方がない

ただ「職業」というものから離れるにあたって それがだんだんわかってきた

第一産業から第三次産業であるサービス業に至るまでプロがいる

サービス業をやっているひとがいきなりマグロ漁船に載せられたら 海に落ちて死んでしまうかも知れない 逆も同様だろうからやはり「プロ(専門家)」もしくは分業化は今後も進む

但し より人間そのものと関わる仕事や語る仕事 カウンセラー 先生 聖職者 今ならインフルエンサーとか…これにもプロがあるのか? と考えると疑問

それで収入を得ているわけだからプロはプロなんだけれども

谷川俊太郎が「趣味で詩など…」と話しかける人々に向かって「凡百の詩人」と言ったのは「趣味とか 素人であるとか『詩』には関係ない」と言いたかったのだと思う

なので敢えて「詩人のプロを名乗り ベストセラーを出す」と言い出した

谷川にとって 詩と人間は限りなく近しいモノ 生きることと詩は同じ地平にあるもの

 

この谷川俊太郎の皮肉をマトモに受け取るなら 「人間のプロはいるか?」

という問いに変換される

 

百歳を超えれば人間のプロとなれるのか 大きなことを成し遂げた者がプロなのか

わたしにはよくわからん

ただし 「悟りきらぬまま生きて 悟りきらぬまま死ぬであろう」自分を考えると 最後まで「素人人間」のままかも知れぬ 生まれる経験も死ぬ経験も1度しかないし… そんな人間が 生き方・死に方について語れるものなど何もない

ただ  生は一度きり  これだけはハッキリわかっている

「画家」と名乗ろうと決めた時 その裏面には「素人」「趣味」という自分の甘えを消したかった思いがあったからだと思う それは自分のテリトリーを限定してしまうことだし 限界を自ら告白しているようなものだ

 

コレ…ガンダム「水星の魔女」の主題歌で Aパートはガンダムっぽいけど 中盤あたりからは現代の若者に向かって呼びかけているんだろうなぁ と思います。


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