kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「赤錆」

15年前だったか…どれほど過去かも忘れたが ダイエットのため「走らない自転車」を購入して 当分は使っていたが 今はベランダでこのような状態

まぁ…自然なこと。と思いながら 「錆び」そのものに興味が湧く変態性

この色とテクスチャーいいなぁ… 真似できんかな? とか思ってしまう

赤錆の化学式はFe2O3で酸化鉄(Ⅲ)、酸化第二鉄などとも呼ばれ 地球では大半この状態で掘り出され それから酸素を取り去って「鉄」に変える

近代都市では「鉄」は重要金属であり 赤錆は鉄を腐食させる大敵と言われている

 

でも 元々は「酸化鉄」だったわけだから 元に戻っているんじゃねえの?

 

という気もするし このサイクルが錆びていく時間に 

誰かが生まれ 誰かが歩き始め 誰かが結ばれ 誰かは別れ 誰かはこの世から消えている 

時間のことを考えると センチメンタルな気分にならなくもないが

それよりも セメントやコンクリートと同じように 素材として魅力を感じる

んでセンチメンタルよりも この「(酸化)鉄」はどこからやってきたのか考える

今輝いている太陽ではないことは確か なぜなら恒星の核融合によって生み出され それが爆発してできた元素だから

…とすると先代の太陽がつくったのかなぁ とか想像するけど 宇宙ではいろんなものが飛び交っているのでよくわからん

 

ただ 現在の太陽と「鉄」には深い関りがある 50億年後の未来の話

 

現在セッセと水素をヘリウムに変えるなど「核融合反応」によって 莫大なエネルギーを周囲にまき散らし 今日沖縄は半袖でもそんなに寒くなかった とんでもないエネルギー量だ ともかく核融合反応は進行し ヘリウムはさらに重い元素に変わり 重い元素は 太陽の中心核に移動していく そして太陽が「鉄」を生み出した時 寿命は一気に尽きる ゆっくりではないらしい… 太陽の核融合で生み出せる元素は鉄までで それができるとアッという間に死んでしまう

そんなことを考えながら「赤錆」を見 「時間」って不思議だよなぁ…とか思った

 

あ。それから「人間の時間」についても考えたんだった

ロミオとジュリエット」を観た時 一番印象に残っているのは「墓所

先代 先々代数百年にわたる先祖たちが両手を組んで石の台座の上 白骨化している

ロミオもジュリエットもあれほど若々しく 美しい恋をしたのにこのようになる

これって 「日本とは違う死生観」だろなぁ と思うのです

我が国は 遺体を燃やす(荼毘に伏す)わけだけれど あちらでは残り続け それも親族の誰かが亡くなれば そこに納めることになる…現代では「貴族や元貴族」の慣習になっているかもしれないけど「白骨化した数多の先祖を見て育つ」ってどんな感じなんだろう… 推理すらできません。


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