kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「憲法と法律の相違」もしくは…

憲法・法律どちらも「法」であるには相違ありません。

ただし 憲法はその国の最上位の法として位置づけられ 憲法に反する法律は作れません。

 

ここで別な言い回しも出来るかもしれません 「憲法は理念」「法律はルール」

けれどどちらも法であってみれば ただの言い回し もしくはニュアンスの違いでしかないような気もしますが…

大江健三郎 そして先ごろ亡くなった坂本龍一もそうであったと思われますが 憲法を重視し その改定や憲法を捻じ曲げる法「違憲立法」に対し強い警戒心を抱いていただろうと思われます。

坂本龍一氏は 学生時代「極左思想」の持ち主であったと当人が語っています だのに極右の代名詞とも言える「三島由紀夫」の首の落ちた死体と会いに 市ヶ谷まで訪れたとのこと…それは三島文学に陶酔していた ということもあったのでしょう ただ坂本は「極左と極右は両極端という意味で似ていたのかも」とお茶を濁しています

また坂本は「原発」に対しても反対の意志を示し続けました 天然ウランを核分裂させると「放射性廃棄物」が生じるわけですが それをガラス素材で固形化し放射能が出ない状態にしても「半減期(50%の確率で放射線量が減る≒半分になる)」は1万年 これを地下300mに埋めたとして 一体誰が1万年後の面倒を見られるのか 疑問が残ります

「そんなにエネルギーが必要か?」と今は墓の下の坂本は言うでしょう

 

大江健三郎憲法第9条の改定(私も「改正」とは全く思っていません)に対し 断固反対の立場をとり デモの先頭を切っています

 

ご周知のように 現行の日本国憲法は「アメリカ合衆国」が作り上げたものです。

 

この事実に対し 「変えよう」と思う人がいるのは当然です。

 

ただし憲法を「理念」として捉え 下位の刑法・民法等の指標であることを思えば 自民党が云う程「容易に変えられるものではない」と私は思います

 

日本国憲法 第9条は、日本国憲法の条文の一つ。憲法前文とともに三大原則の一つである平和主義を規定しており、この条文だけで憲法の第2章「戦争の放棄」を構成する。この条文は、憲法第9条第1項の内容である「戦争の放棄」(戦争放棄)、憲法第9条第2項前段の内容である「戦力の不保持」(戦力不保持)、憲法第9条第2項後段の内容である「交戦権の否認」の3つの規範的要素から構成されている。

 

第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

ですが「自衛隊」は存在し 今年度の国防費は2.6%上昇することは現実です

 

「もっと増やせ」「なんなら日本にも核配備を」と思われるかもしれません…

大江にとって「憲法は未来100年にわたって貫かれる理念」だったと思われ 現在の世界情勢に左右されるモノじゃないと 考えていたと思います。

 

これらについては 色々な意見があって然るべき

 

ただ「今中国が…」とか「これを機に北方領土返還を」という事柄に引っ張り回されるのはいかがなものかと…私は感じています。

 

YMOでも聴きましょうか…


www.youtube.com

 

kei