kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「0.1度の角度のズレ」

イタリア「ピサの斜塔

1173年着工 1372年に完成したロマネスク様式の高さは地上55.86m、階段296段の建築物

地盤の問題から傾き始め最大5.5度傾いてしまったが 1990年から2001年の間に行われた工事によって、現在は約3.97度に是正されている

写真で見ても「奇妙な建築物」という印象を受ける

3.97度という傾斜角がそれを印象付けているわけだが この角度のまま「東京スカイツリー」を建設した場合「必ず倒壊する」 

なので55.86mという高さや重量等によって 何とか倒れずに保たれていることになる

 

今考えているのは「ベクトル」についてである

 

通常建築物は重力(引力)に対し垂直に建てられる 垂直は錘を垂らすことで簡単に確かめることができる だが結構難しいのではないかと思う 厳密に考えれば「月の引力」が地球に影響を与えているだろうし 太陽の周りを公転しているわけだから 太陽の引力も関係してくるため「錘を垂らしただけで 本当に 全く垂直なのか?」という疑問が頭をもたげる

 

この間 日本は「H3ロケット」の発射に失敗した

なぜロケット発射に失敗がつきものかと言えば「とてつもない正確さ・精密さ」が求められるからだ 例えば「ベアリング」として球体をつくったとする その球体は0コンマ単位で限りなく真球に近くなければならないだろうし 溶接にしてもホンの少しの脆さが失敗に繋がる

 

では「人の心や言葉のベクトル」はどうかと考える

 

ある人の「心や考え」を指向性をもったベクトルだとして考えると 

「権力」はベクトルの力もしくはスピードに比例するだろう

だから「強い権力者の言葉はたった0.1度ズレただげでドンドン垂直から外れていく」

 

「日本の教科書」及び「世界の教科書」について さらに考える

 

日本の教科書が全て正しく垂直か? と問えば「No」と私は答えるだろう

戦後の日本の重要命題の一つは「共産主義化」を防ぐことにあったはずだ なので今もアメリカが教科書の内容に影響している イスラム教等に対する偏見もまた操作されている感がある

日本国憲法では「政教分離」を謳っているが 他の国では「キリスト教を党名に組み込んでいる党」等は当たり前に存在し どの宗教でも同様であることを考えれば 政教分離していない国家の方が多いと察する

こうして考えると「世界の教科書」もまた本当に 垂直(中庸)であるか疑わしい

…というか「必ず偏っている」と考えた方がマトモではないかと思う

 

そんな教育を受けて子どもは育つ

 

今のロシア・中国・北朝鮮の独裁者がどのような教育を施しているか想像する

ロシア国民がウクライナ侵攻に関し「悪である」と 教科書には絶対書かれてはいない

権力者 とりわけ独裁者は0.1度角度がズレているだけで とんでもない方向に向かう

ロケットに例えれば「火星には着陸できない」という失敗に終わる

 

今世界は1930年頃の第二次世界大戦前の様相を呈しはじめている

但しその時は 今のロシアのように「強引に他国を侵略した国」は ドイツ及び日本だった

やはり大戦の無い時代を100年も維持することができないのか…と危ぶんでいる

 

kei