kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「げに怖ろしきは教育なり」

8月15日にひろゆき氏が以下のような投稿し「大炎上」となった

「防衛費増額は、自民党のお友達企業とアメリカが押し付ける型遅れ兵器の買取りにお金が流れるだけで、日本の軍事技術開発にお金が回らず防衛力も上がらないと考えてます。なので、おいらも反対派です。 ただ、防衛費増額反対という政治的主張のために子供達を利用するのは良くないと考えるおいらです」

特に問題となったのは「自民党のお友達企業とアメリカが押し付ける型遅れ兵器の買取りにお金が流れるだけ」という下りで 例えば米戦闘機最強のF22は日本に配備してもらえず F35を買っていることや パトリオットなど作られて30年も経っている武器を購入いる とひろゆき氏は言いたかったのだろが 軍事専門家達はこぞって「無知。素人の考えを安易に広めるな」と大反発した

F22は最高のスピードをもつステルス戦闘機だが コストがかかりすぎる等によってアメリカ本国が2021年生産を止めている またパトリオット等武器も年々アップデートされ 開発された当初とは別物 「型遅れ」とは言い難い。

この部分については ひろゆき氏は惨敗であり 言い直しが必要だと思う

インフルエンサーはロクに知らないことをベラベラ喋る これは社会的に危険

 

しかし 私はひろゆき氏の言葉の中で重要なモノを拾った

「防衛費増額反対という政治的主張のために子供達を利用するのは良くない」

こちらの方は大賛成 いい事を言ってくれたと思った

どのように子供達を利用したかと言えば 私立和光小学校児童の岸田首相あての手紙 以下に一部を抜粋する

 岸田文雄首相 殿
私たちは、和光小学校6年生です。社会科や総合学習で、沖縄のことや戦争のことを学んできました。戦争は遠い昔の話だと思っていたのに、今でも苦しんでいる人がいることや、今にも続く問題であることがわかりました。戦争は怖いし、絶対にやってはいけないと思っていたのに、ニュースで、防衛費をあげようとしていることを知りました。そこで、岸田首相に「ぜひ聞いてみたい、伝えたい」という声があがって、クラスのみんな(こういうところが気持ち悪い)で手紙を書きました。
 ぼくは、沖縄学習旅行で戦争の残酷さ、やってはいけないことを知りました。実際に沖縄に行って、もっと知りました。なので…

10項目には、防衛費増額についての質問など、児童らの疑問が並ぶ。
 なぜ基地をつくるのですか?
 辺野古に基地を移すのですか?沖縄の人の声を聞いてますか?
 日本に米軍基地があることについて、どう考えてますか?
 なぜ平和憲法があるのに、日本に軍隊があるのですか?
 戦争についてどう考えてますか?
 なぜ自衛隊が、国を守る以外に攻めてもいいというルールになったのですか?
 国債はどうやって返していくつもりですか?

これらの文章や質問を6年生の生徒が作り上げ 自らの意志で岸田首相に手紙を送った…と判断するのは誤りであり ひろゆき氏の云う通り「大人(教師・学校)が子供の皮を被って送り付けたに決まっている」この学校が左翼的なのかどうか知らないが 子供はこれほど深く考え このような質問をする能力は無く 大人が誘導した感がある

そして 今の私は「和光小学校」のこの手紙は「一見正論を言っているように見えて 主旨を考慮すれば恣意的で危うい」と思う

手紙は「平和思想に満ちている」「平和」を肯定し「戦争」を頭から否定している

 

では 和光小学校6年生の皆様に伺おう「戦争と侵略戦争の違いがわかっているのか? 侵略戦争を受けたら日本は黙って降伏すればいいか? 今までのウクライナの惨状を見て その地へ赴き まだ『平和』と口にできるか?」

数年の後 ウクライナの人々がいかに非業な目に遭ったか その数と惨たらしさに驚くことだろう

「平和」を口にするのは容易い 鉄砲・大砲での殺し合いを十把ひとからげで「戦争」と呼び それを否定するのも容易い

だから教師は入れ知恵をし その尻馬に子どもたちが乗った

「侵略」されることの不条理と残酷さも教えたか? と和光小学校に尋ねたくなる

「平和主義」に関する高校生などの弁論大会 などもあるが「大人の入れ知恵」もしくは「脆弱な平和主義」がはびこっているのではないか…

約束を違えたという理由で 自らの一族「シャカ族」が隣国コーサラ国に蹂躙され 一人残らず殺され滅亡していく様を 歯を食いしばって堪え 介入しなかった シャカ族の皇子「ゴーダマ・シッダールタ」に日本人はなれるのだろうか…

学校で必要なのは「良き教育ではない。良き学びだ」

kei