kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「民主主義」

ここ数か月頭の片隅に引っかかっていたのはこの言葉だった と さっき分かった

 

アメリカがウクライナに「クラスター爆弾」を供与し 2国双方クラスター爆弾を投下している この爆弾は100に近い子爆弾を抱えこんで 広い範囲に被害を与える「無慈悲な爆弾」とも言え そのため111か国が禁止しているが ロシアもウクライナも提供したアメリカも協定に批准していないため たった今使われている

 

「民主主義」に対し「専制主義」「独裁主義」「軍国主義」…といくつかの政治主義がある 民主主義の成立は新しく 未だ140年程しか経過していないと言われており その歴史を振り返れば「独裁主義国家」は民主主義国家群と戦った場合 結果的には「負けている」(継続中の国もあるが) 

 

日本も80数年前は 民主主義国家ではなく「帝国主義国家」だった

他国を侵略し その国の人々を隷属させ あまつさえ「それが侵略された国にとっても良い事」だと思っていた つまり今のロシアと同じである

未開国に宣教師が赴き「悔い改めさせ 正しい教え」を布教する 傲慢さも同じ

結局のところ

民主主義という概念が生まれるまでは「力が正義」だったことになる

 

私はウクライナ侵攻の動画を見続けながら 今尚「力が正義」という考え方のほうが優勢ではないかと疑っていた…

アニメ 機動戦士ガンダム seedで コロニー国家に核を打ち込む 悪役ボス「ムルター・アズラエル」は言う

「自軍の損害は最小 そして敵への損害は最大。これが戦争ってものでしょう?」

この言葉自体は 間違ってはいないのではないか? 

クラスター爆弾」を使う目的の延長線上にはそれがあり その究極の武器が「核」なのだから…

ウクライナクラスター爆弾使用に関し 非人道的であるという理由で「No」を突きつける人が少なからずいる それに対し「では人道的な戦争とは何か?」という反論が返って来はすまいか…確かにロシアの所業は「非人道的」である

 

この度の侵略戦争が「停戦」という形で終わっても プーチン政権は必ず滅びる

 

約束した給料を兵士に出さない 部隊長が一兵卒に射殺される 酒に酔って味方同士で撃ち合う 戦場から逃亡する … このような事件が起こる軍隊が勝つことはないし 勝ったとしても 国は乱れる 「力が正義の時代」はこの戦争を機に消し去るべきかもしれない

それに抗う言葉としての「民主主義」について 自分なりにどう捉えるのか考え続けていた

大きなヒントだと感じたのは 台湾デジタル相「オードリー・タン」氏の言葉だった

「民主主義の度合いは 自由さの度合い」というような意味だったかと思う

これをさらに拡大的に解釈すれば「『自由』でいたいのなら 他者の自由も尊重する」

というのが民主主義の根幹ではないかと思った

 

そう考えると 日本はあんまり「民主的」じゃない

小学校から高校まで 「理想的生徒像」を押し付け 型にはめようとする傾向がある

これが「イジメ」がどうしても無くならない根本原因だという記事があった

ならば 会社も社会も同じ 犯罪でもない行為 問題発言や不倫とか 「そりゃ その人の自由」だろうし 批判することもまた自由だと思う …でも なぜか「不自由な言葉」も散見される

 

私も この国も まだ「民主主義」知らないのかも知れない

kei