kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

エデンの「法」

「法」とは何か 

という自分でも食指が伸びないこと考えていましたが よく分からなくなってきました

大統領を置いている国は 「大統領令」という立法機関を経ずに発布することができる行政命令があります ただし司法機関のトップである最高裁が「違憲」とした場合は その大統領令は失効するので 「法」と呼べるほど強力であっても「法」と同一ではないらしいです

ウラジーミル・プーチンが矢継ぎ早に滅茶苦茶に発布する「大統領令

「法というものは『悪法』が付け足される毎に汚れ その価値をどんどん失うもの」

だからどんな些細な法であっても 善法なのか 悪法なのか 国民は見極めなければなりません

 

「法」というと堅苦しいので「社会的ルール」や「組織のルール」に振り替えて考えてみると 善法を起源としているのに そこから派生した法は悪法であったりすることがあると思います

「異端審問や魔女狩り」は教祖であるイエス自身が望まないという点で悪法の部類でしょう 「学びに適した節度ある風貌で」というのは善か悪かよくわかりませんが そのために「スカートの丈を定規で計る」というのは「基本的人権の尊重」の側面からは 善法とはどうも思えません

悪法を生み出す元として法が存在しているなら いっそ「法やルール」など一切ない方がいいんじゃないか? ふと こんなことも考えましたが…う~ん…

ユダヤ教の唯一の聖書である「旧約聖書」 それは「天地創造の物語」からはじまりますが 楽園に住んでいたアダムとイヴの物語が出てきます 蛇にそそのかされ禁断の知恵の実を食べてしまい 楽園から追放されるわけですが…「どうして楽園にルールがあるのか?どうしてルールを破らせる蛇が楽園にいるのか?」と考えると スッキリしない気分にもなるのですが…

おそらく「楽園」の特質が「永遠の命」だとして 追放された夫婦は初めて人間なったということなのかもしれません 有限の命となった二人が人類の始祖となったわけなので イスラム教ではアダムのイヴのこの物語を「人類誕生の良き物語」として説かれています キリスト教の中でもグノーシス主義は固有の解釈しています

 

あ。少し逸れてしまいました。

 

エデン 楽園 天国 … そこに法はあるのでしょうか? 逆に「地獄」はまさに自由の全くない世界で苦しみ続ける世界 即ち「全て法の世界」なのかも知れません

 

ゴーダマ・シッダールタが死の寸前 弟子たちは「あなたがいなくなったあと 私たちはどうすりゃいいのか?」と尋ねた時 彼は「自灯明法灯明」と答え亡くなりました この「法灯明」の「法」とは何でしょうか… ある専門家は「私の教え」と解釈し またある専門家は「時間を超えて変わることのない真理」と云っていますが 知恵足らずの私としてはよくわかりません

ただ こういう状態ではダメなのでしょう 「法」は実は現代の日本国についても 重要な問題になると思うので だから あまり考えたくないことでも考えています

それは「憲法第9条に関わる問題」です

この美しい法は果たして持続していくでしょうか… 

例えば中国が日本の領土である「尖閣諸島」を軍事的に征服した場合 アメリカはおそらく日本に軍事協力はしないだろうと言われています なので自力で守らなければなりません それを「自衛」と呼ぶのか「戦争」と呼ぶのか 憲法にまで遡って考え直さなければなりません

防衛費を2%まで引き上げNATOに加盟するという選択肢もあるのかも知れません

現代各国が結ぶ同盟 例えば「環太平洋パートナーシップ協定」にはイギリスも加入しています ならば「北大西洋条約機構NATO)」に日本が加盟しても問題は無い気がします

ですがこのような「同盟」は「法」ではなく「力」への依存なのではないかという気がします  

さて どうしていいものやら…

 

ヒエロニムス・ボッシュ「快楽の園」

kei