kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「地面に落ちた小さな卵」

2020年07月06日記事

朝 通勤するために2つの公園を通る時 その1つ目の公園で直径2cm程度の割れた卵の殻を見かけた 時間も余裕があったのでそれをカメラに収め 考えながら歩いた

さて
①この卵は雛となって上部をくちばしで穴を空け 無事孵ったのか・・・

それとも 
②卵の状態で巣で別な鳥に食べつくされ落とされたのか

または 
③卵の状態で地面に落下し 割れて虫などに食い尽くされたのか・・・

帰ってきてから ネットで調べてみた

①から③までいろいろなケースが考えられるが 結果は全て同じだとわかった

仮に卵から無事孵り雛となったとしても死ぬしかない ということだった

なぜなら 地面に落ちた雛は「巣立ち」の訓練が出来ず 飛ぶことを学ぶことが不可能

巣立ちとは本当に字の通りで 親から学び巣から飛行することで初めて成せる業なんだ・・・

巣立った雛が自ら破った卵をこのような割れ方で 巣から落とすと想像できないので


この白い虚ろな小さな物体は 命が消えた残滓なのだ


未だに 10万の給付金でモタモタし 中小企業に不渡りを出させ 倒産させる
呆れるほどに愚かで バカな日本よ  と思っていたが

生きるとはこの卵のように容易ではないのだと

改めて教えられた

 

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