kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「高校での『歴史』の教え方は考え直したほうがいい」

現在でも高校では「日本史」「世界史」と分けて教えているようだが そのため

関ヶ原の戦いミケランジェロダビデ像 どっちが時代的に先なのかわかりにくい

上記の2つの事柄はあんまり関連性がないが 有史以前から人は大陸に沿って 海流に乗って世界中を駆け巡り広がった

 

大学入試の二次試験は「美術史」という筆記試験があった それも問題数は2,3問だったので1問30点以上 全て間違えれば0点となり不合格確実

難問だったためか まだ記憶に残っているのは1問目で いきなり和歌が出てくる それは唐招提寺を詠んだ歌で「丸ろき柱云々…」という歌で 歌全体の意味もよく分からないのに これを「世界史的視点から どのような意味を持つか説明せよ」という問題だった 10分考えさせられた。 そして当てずっぽうで「唐招提寺の柱はギリシャ建築の影響を受けており 柱がエンタシス(胴張り:柱中央部が僅かに膨らんでいる)となっている …と書いた

合格したので おそらく私の答えは大体合ってたのだろうが この時世界の「同時性や文化の世界的広がり」についてよくわかっていないとダメなのだと 得心した

聖徳太子は幼少時『厩の皇子』と呼ばれていたが イエスの猿真似に決まってる」

なので大人になってからは 古代 中世 近世と 日本だけでなくヨーロッパ 南北アメリカ 中国 ロシアetcがその時どんな様相なのか比較的に考えるようになった

 

これと無縁の話かもしれないが 沖縄には「ウチナーグチ琉球語)」がある

随分異なる言葉なので県外の人は全てウチナーグチで話されると意味がわからない

ただ日本語との類似点はあり ココロ(心)をククル 弥勒をミルク と呼ぶ

なので子音+母音の母音の部分が「オ」から「ウ」に音便変化したことが分かる

だから 日本から1000kmも離れているのに なぜ近くの台湾の中国語に影響を受けず(実は多少あるらしいが)日本語を土台としているのか…不思議だった

しかしこれはとんだ勘違いのようだ 旧石器時代の「港川原人」が沖縄から発掘されたことから 源流は「日本ではなく琉球だった」ということになるらしい なので琉球語から日本語が生まれたと解してもよく 「日本語が琉球語を真似た」のである

ユーラシア アジア アフリカは海岸線に沿って1万年単位で多数の人間が行き交い その中に島国日本も含まれていた

 

…と ここで止めてもいいのだが 「現代世界の同時性」を考えるといろいろ感慨深いものがある

1955年から1975年まで行われた「ベトナム戦争」 どうして20年も続いたのかは東西の大国が絡んでいたからに外ならず キューバ危機もまた同様

その間ビートルズは「俺たちは『愛』について歌ってるだけで メッセージもそれだけだ」と言っていた その間ベトナム戦争は続いており

1968年3月16日、アメリカ軍兵士がクアンガイ省ソンティン県ソンミ村(現:クアンガイ市ティンケー社、広義市静渓社)で非武装ベトナム人住民を虐殺した

こんな事実を知るにつけ アメリカの若者たちはベトナム戦争に嫌気がさした

「俺はベトナム人に何の恨みもない」モハメド・アリも徴兵拒否して有罪になった


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1971年のこの歌はベトナム戦争反対の歌ではない と作曲者は言ってる


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この歌も歌詞はベトナム戦争とは関りがない

 

だが 「その最中」で生まれた歌であり 決して「どこも平和な世界」で生まれたわけじゃない

 

安村氏の裸芸もNATO対ロシア・中国の緊張と争いとは多分無縁ではないはずだ

 

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