kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「ペシミスト」

一つのことを知れば それに類する様々な情報も取り込んでしまう

世界の歴史然り ロシアのウクライナ侵攻然り 中国経済と日本の高速鉄道問題然り

歳をとって暇が出来 学び直しながら 私は大切なモノを落とした もしくは病にかかったのだと思った

それは「ペシミズム」に染まってしまったことだ 日本語では「悲観主義」となるのだろう

現在の世界情勢や 日本の少子高齢化 アフリカの問題 調べれば調べるほど 知れば知るほど「ペシミスト」に自分が変わっていく

もしかしたら 「知識や思考が増大するごとに ただ『根暗野郎』になっていくのかも知れない」

私はTV 特にバラエティー番組は観ない 何も面白くないからだ

出演者は 放送倫理に則り 抑制のきいたバカ話をして笑っている 

笑ってるのはTVの中のアンタだけだ。

でなければ夕方7時ごろ 「豪華な料理ショー」が放映される

松坂牛だか 本マグロの大トロだか 芸能人がそれを旨そうに食べているのを見ると 粗末な自分の食卓も 何となく美味しい気がする幻想のような番組

 

こうやって 私はペシミストになっていった

だが 私のような大人は私だけだろうか…歳をとり知が増大するとペシミストになりやすいのではないか? それともそれを阻止するのが「金銭的豊かさ」で 金持ちは「オプティミスト(楽観論者) 貧乏人は「ペシミスト」だとでも?

これは単なる一般論で 「隣の芝生は青い」と見えるだけで 他者の幸福・不幸など財力や身分で推し量れるものじゃない なにせ墓場の中には金は持っていけない

 

私は昨日 美術Ⅲの授業で「写真」をやった ゴミ捨て場に置いてあった壊れたドデカい時計を持たされ写真を撮ったり 私は道路のマンホールをバールを使って男子生徒に開けてもらい(多分道交法違反とかだと思う)中の写真を撮った

10名の生徒は全員ニコニコ笑いながら授業に参加していたわけではないが

バカバカしくて 自由であることを愉しんでもらえたと思う

そして わかったことは 高校生は概ね ペシミストではない

確かに自死する人もいたりするが ペシミストになるほど知の量と思考が十分ではない

だから私も授業中は「オプティミスト」になる

何故そうなるのかよくわからないが 「ペシミストの教師など真っ平ゴメン」というのと 若者たちの中に在る「ペシミストでもオプティミストでもない自然さ」がそうさせてくれるのだと思う

 

ペシミストはどんなに賢くても何も変えられない

オプティミストは バカかも知れないが何かを変えることができるかもしれない

 

kei


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