kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「この街で好きなモノ…も ありそう」

古いマンション群と大学等があるような名古屋市の端っこ。

引っ越し作業中には色々あった

先ず家人と口論になりやすく それが一番疲れる 「ここにあったはずのモノがない どこへやった?」から「今日中にこれはやらないといけない グズグズしないで区役所行かないと」とか しまいにゃ 光回線工事には来た人にまで「何でモデムを宅急便で送る?その時別件で不在になりやすいことを何で考慮せず 手ぶらで来る?」「PCは繋がるし 速度も出ているが 2人のスマホipadが動かない え?ルーターの設定のせい? だったらそういうところまで面倒見てくれよ!」工事はブツが届かず大幅に遅れるわ…前日には液晶TVの画面を机の角にガッツリぶつけて「お釈迦」になるわ 一体何のために持ってきたのか 色々段取りを組んで交渉したのか「アッチコッチで破綻する」

なので相も変わらず「ダンボール箱の森」だが 寝る場所だけはスペースが作れた

 

だが!慢性精神疲労の状態であっても おもしろいモノはある。 「それは人間」

 

①左に居住しているお爺ちゃんはもうすぐ80歳らしいが 「溶接と丸鋸が大好き」で 入り口から覗くと「ギッシリの金属棚と工具と材料だらけ」で およそ住処とは見えず「作業所」の雰囲気 私は「ちんすこう」を渡しながら褒めちぎった。「溶接2回挑戦して2回失敗しています 尊敬です!」と言いながら 奥さんは近くの場所に住んでいて「ともかく断捨離してほしい モノだらけで一緒に住めない」らしい…

そっか。歳をとれば「自然とモノがどんどん増えていく」奥さんが逃げたくなるほどに

②区役所で「転居届」を出している間 「チカチカひかるウサギ耳 ペールトーンの女性用の横縞模様のちびT 極めつけは純白のタイツの中に 黒のセクシーな縁取り曲線の女性下着を着けているのが透けて「丸見え」 肩にかけたビニール製の幼稚園バックにもファンシーなパールのお飾り付き …という70歳は超えているであろう「お爺さん」 最高である。

受付の人から 全ての人からチラ見され注目の的になるのは 当然だが

五体投地」とか いきなり前にぶっ倒れて 尺取虫のように 立ち上がりまた倒れて前に進む 修行僧とか 路上でいろんな人を見た身としては「スケスケもっこり白タイツ&黒のセクシー女性用パンティ」は驚くに値しないどころか 

「同一の人間・生物は存在しない 存在自体を意識した瞬間 それ以外に同一のものはない」というテーゼを 自ら意図的に具現化しているところイイ

私もあと10年生きられたら ああなりたい

 

かように「イケてる爺さん」に出会い 私は元気をもらう

 

ここ周辺の地理も店もよくわからず 5分でたどり着けるローソンで食いつないでいる

一方通行だらけなので 車で移動しても 5分かかるヘンなローソン。

引っ越し準備の片づけから 疲労は抜けないままで 頭の中がボヤーンとしたままだけれど

「ここがどこだかわかんない程なのはいいことだ」

絵やギターなんぞ やる日は当分やって来ない  …それより断捨離だ

画像を長く見すぎていると ライターで火をつけたくなるのは私だけだろか…

 

kei