kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「人間嫌い」

人間嫌い 人間好き 私は両方を持っている

どちらでもない。というのとは違う

今から23年前 私は1つの劇の脚本と演出を手掛けた 当時はVHSテープに録画されていたので 業者に依頼しDVDに変換し Youtubeにアップした

解説を以下に転載すると

劇の冒頭部分が抜け落ちています。
①「飢饉と台風」に見舞われ続けた沖縄のある時の話
②空腹でヨロヨロと歩く老婆に向かって3人の役人(劇後半にまた出てくる)が容赦なく年貢を老婆から取り立てる
③そこで「屁をこきながら屈託なく歩いている”さんら~”という男が老婆を抱き上げ、話を聞くと「空腹で歩けない。少ない手持ちの金で食べ物を買いに行ったが、役人に巻き上げられてしまった。もう生きられない」
④さんら~は老婆のような飢餓に喘ぐ人々を助けるため、海に行き網で魚を獲ろうとするが…海でもなぜか1匹も網にかからない「尋常じゃない年」
…このような部分が脱落していますが 原作は那覇空港壁面の大ステンドグラスを手掛けた「儀間比呂志(ぎま ひろし、1923年3月15日 - 2017年4月11日)は、沖縄県那覇市生まれの版画家、絵本作家」氏の絵本です。劇制作中に許可をもらうと、氏にメールを送ったところ、近日中に沖縄に行くから会おうか。とのご返事がありスタッフ5,6名で作者ご当人と会いました。気さくな方で、私たちを喫茶店に連れて行ってくれ、コーヒーをおごってもらい「キジムナーが3匹になってる?原作と違うじゃないか。」と笑いながら応援をしてくださいました。日曜日の2回目の一般公開公演で原作者に観て頂こうと伝えましたが、あいにくスケジュールが合わず、お見せできませんでした。当時から大御所と呼ばれた儀間氏。今となっては天国で見ていただく他はありません。
キジムナーは沖縄の伝説的な精霊で、ガジュマルの木に住むとされています。こちらがキジムナーについてのいくつかの特徴です。
見た目と特徴:
赤い顔とボサボサの赤い髪を持つ小学校低学年くらいの身長。
魚の目玉が好物で、特に左目を食べると言われています。漁師と友達になると、船が魚であふれるほど大漁になることもありますが、捕れた魚は必ず片目がないとされています。
タコや人間のおならが苦手で、熱い鍋蓋なども避ける。
住み家:
ガジュマルの木に住み着き、その木が家の庭にあると、その家が裕福になると言い伝えられています。
性格:
いたずら好きで、人間に対していたずらを仕掛けることもあるが、憎めない存在。
一方で、怒らせると徹底的にたたってくることもあるので注意が必要です。

子どもたちは最高のオーディエンス。自分が人間だろうがキジムナーであろうがおかまいなし…だからこんな劇が生まれました。原作を結構変更しているので「勝手にやりやがって。」と儀間氏に叱られそうですが、見、踊る、生き生きした子供達を見たら…許してくれそうな気がします。
この作品の発表は2001年秋 「ジャックと豆の木」2002年秋 「魔法のクレヨン」2003年秋に発表しました。

私にとって知的支援学校の子たちは「キジムナー」だった気がします

騙し 争い 奪い 殺す「人間様」 

そういう側面はあり 似た心は自分の中にもあるのだとわかっています

だから「好きであり嫌い」なのですが キジムナーは大好きです。


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