①の「ジャックと豆の木」では「身体に比して大きな仮面」をつけている人物がストーリーの冒頭部分に出てきます これは私が作ったマスクではなく 学校に以前から保存されていた「マスク劇用のマスク」です 1つ作るのも大変なので この劇で私が作ったのは主人公のジャックと巨人 それと「原作には出てこない豆を売る老人」くらいでしょうか…
なぜマスクをつけ声優は別の人物という形式で行うのかと言えば 素顔で演じてしまうと「普段知ったる先生」だとバレてしまうことと 伝統的には「大きなマスク」でゆっくり話し まるで「明治とかが提供する」幼児を対象とした「舞台劇orショー」になる それを特別支援学校でそれを行って楽しませたいと 大先輩の先生が始めた経緯があります
ところが私は全く方向性の違う劇に変えてしまいました マスクは動きやすくするためにより小さく そしてセリフも分かり易くゆっくりと…ではなくドラマなどと同じ速度と感情を顕わにして話すことを要求しました 台詞全く無シでも通じることが 支援学校にとって大切だと考えました なので場面や動きで表現する劇 そして「教育的劇」ではなく「エンターテインメント」即ち 「面白い」に勝るものは無いと考えました
なのでマスクのアクターにも声優にも「自我は捨てて」と強く要求しました
大人である自我 教師である自我 父親・母親・恋愛している自我は 全部不要だと
巨人の声などを聴かれるとわかると思いますが 声優であるのに 本当に巨人と同様に大股で足踏みをしながら演じていました それは②の魔法のクレヨンでも同様で 主人公の声優はのめり込み過ぎて大声を出して赤ん坊を泣かせていましたね …ですが「悪魔監督」の私は それが嬉しいのです これだけの劇を作り上げるには仕事が終わった後 夜の11時まで残って練習してもらわなければなりません それが10日ほど続くのです
動画を編集し youtubeに初めて載せました 当初は何が何やらわからず手間取りましたが 何とか載せました そして再度観て出演者・スタッフの働きに感動しました
私は1~2年後沖縄にはいないでしょう。なのでこの2つの劇を公開し 礼をしたかったのです。30人を超えるスタッフ とりわけ音響・音楽を担当した「満」氏は 連日徹夜して「作曲」してくださり その見事さも相まって 尊敬と共に 沖縄県民の全ての関係スタッフの方々に挨拶を送りたい気持ちになりました。
誰に聞かれても私は「沖縄は天国ですよ」と答えます それは風土のみならず人々もです。
特別支援学校の児童生徒たちは言葉と文字を教えるとその時は覚えてくれます ですが1年後には忘れていることが多い それは私のExcelと同じ 使わないので便利なコマンドもみんな忘れてしまいました けれど私が1年一度 3度監督した劇は 1年以上経っても覚えていてくれました これはスゴイ事なんです。 それらを成し遂げたのは役者・声優・スタッフの方々… 私ではありません。
ドライアイス代に3万かかってしまい この劇は日曜公演が出来ませんでした そして豆の木を下で支えるスタッフはドライアイスの煙を吸いすぎて酸欠状態になってしまいました…ヤバイ劇です
kei