kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「変わり続けるが 在り続ける」

プリコジン氏が載っていたと言われるジェット機が燃えている

組織とは関係のない乗務員3名まで命を奪われるとは…だからプーチンはクズなのだ 無関係の人間まで殺してしまう

客室乗務員のクリスティナ・ラスポポワさんは「ジェット機に奇妙な整備をしている」と発信していたそうだが 後の祭りだった

事後現場からは8体の死者が見つかったそうで 無残な状況であったとのこと…

 

もし この現場にいたら 私はそばに行くと思う

 

これは養老孟子氏の教えによる 死んでいても 死体ではなく死者という人間だから。

黒焦げだろうが バラバラだろうが「人」なのだと思うし そこで冥福を祈るだろう

 

子どもの頃は なぜ沖縄の海がこのような明るいエメラルドグリーンとライトブルーの色をしているかわからなかった

北海道で見た日本海はこんな色ではない オホーツク海に至っては暗い鉛色だ

理由がわかったのは高校生頃だろうか…砂の色が違うからだと分かった

沖縄の明るい海の理由は「サンゴの骨格が砂状になっているから」

生きているいる間は 浅い海でサンゴ虫はイソギンチャクのような口でプランクトンを食べる その土台として骨格を形成するが 地盤が隆起したりすると骨格だけ残して死んでしまう だから沖縄の白い砂は全てサンゴの死骸だ

 

ただ こうも思うのだ

「生きていると死んでいることに殊更大きな違いはあるのか?」と

 

日本人の場合 大方荼毘に伏すので「灰」になる それは「灰」とも言えるが「その人」であるとも言える その「何か」は仏壇や墓に納められても5000年もすれば場所も形も無くなり海に流れ込んいくかも知れない 沖縄だったら 珊瑚の砂に混ざり合っているかもしれない

 

「人生」とは生まれてから死ぬまでのことをいうのだろうが「存在としての生」もっともっと長いのではないかと思う

確かにその時「私」などという意識はない

今48億歳の太陽は あと50億年の寿命 その時は水素ではなくヘリウムで核融合を起こし始め 膨張していく 水星 金星 地球まで飲み込む

そして鉄の塊となった太陽は核融合を止める

鉄を作る分子として 珊瑚の骨があったり 人間の灰がまざっていたり 青空があったり 大地がある

 

別に生まれ変わりや来世などなくてもいいのではないか。

 

死んだ後でもあなたはあなたでありつづける

 

kei