kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

~ギター雑談~「弘法 安物から 筆を選ぶ」

これもいつか書いたっけか…物忘れが酷い。

ただ少し前の記事で「5万でいい音を出すギターもあれば 50万でもショボいものがある」と書いたので その実例を示そうかと…

小田和正氏がドラマの主題歌として創ったこの曲 ギター担当は名手「佐橋佳幸」氏 佐橋氏のアイディアで いきなりギターのバッキングのイントロから始まる 印象的で美しいバッキングで 曲の印象に大きく付与しているし ギター弾きがこぞってトライした名演奏


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若いプロギタリストが別の部屋でギターを佐橋氏の演奏しているのを聞き 挨拶しに行ったそうだ そこで「『ラブ・ストーリーは突然に』のギター サイコーっすね!センスと腕は言わずもがなだけど ギターの音自体もいいし…多分「ストラト」だと思うんだけど ヴィンテージの何年モノですか?」と尋ねた

すると佐橋氏は「あぁ。あのレコーディングの時つかったのは、ストラトキャスターだけどヴィンテージじゃないよ。フェンダージャパンのストラトなんだ」と答えた

「え?ジャパンストラトであんなにいい音で出るっすか?(※フェンダー ジャパンは日本グレコ社だったのが アメリカ本家のフェンダーからライセンスをもらい販売している ネジもインチネジじゃなくミリネジを使っているなど 日本規格が使われているなど同一じゃない…という記憶)んなバカな!一体いくらしたんっすか?そのジャパン」

佐橋「これ内緒なんだけど 5万」

「んなわけある? 5万って桁一つ安いじゃないですか。一体どうやって見つけたんです?」

佐橋「ともかく5万のジャパンストラトを10本以上置いているデカイ楽器店に行って 全部弾きまくること すると10本に1本くらい「アタリ」がある。それがレコーディングに使ったヤツで 本国製のヤツよりあの曲に合っていたいたので使ったんだ」

若手ギタリストも早速真似をし デカイ販売店に行って試したそうで アタリをみつけたとのこと。

エレキギターという電気楽器でも 確かに木製品なので個体差はある ただし 5万じゃ本物のアルダー材やセンじゃなくバスウッドだろうし…製作者名を施された特別のストラトか 1954年~75年くらいまでのヴィンテージと呼ばれる「目の飛び出るような値のストラトキャスターを使うのがプロとしては当たり前」私もその動画を観て 驚き呆れてしまった…まるで「アタリくじつきアイス」

 

ホントウにあるのである 値段に関係なく良いギターは

 

まぁ アタリを見つけるためには 東京の大楽器店 同じギターを10本以上試奏する根性と図太さ そして何より「優れた腕と耳」が要る(私にはムリだろなぁ…) 年数が経つと買った時よりも倍 3倍になるギターがあるので「投資」として新品を購入し「死蔵」する人もいるが…ギターにとっては少し悲しい話 「弾いてなんぼ」だと思うので… ま。人それぞれ…

小田和正もいい歌を歌っているが 佐橋氏のギターが断然カッコイイ。聞き惚れる

今や「Japan」もこの程度の値段が主流になってるみたいだけど…

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