kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「中古Piano」

昨年89歳で逝去された 俳優 財津一郎氏 このCMのほうが収入高かったんじゃねえべか。


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電話番号よりも「インパクト」に賭けた このCM 一度見たら忘れられない

1979年創業の 大阪市堺区に本社がある「タケモトピアノ」現在は「年商50億」で 業績は右肩上がりを続けている 日本の様々な地域からピアノを買い取り ヨーロッパ・アメリカ・オセアニア・東南アジア等世界50か国に輸出している…だけ。である

調律や修理もするんだろうが「ボロ儲け」だろうと察しはつく

普通の家庭に置かれるような「アップライト型ピアノ」でも 最低50万はするだろう

それをおそらく100分の1程度の値段で買い取る プレミアがつく名器は別として

そしてこれを船に積み込み 元値の10分の1=買値の10倍でサバく

リサイクルショップと大体似た価格取引だろうと思う

 

引っ越しの折「電子ピアノ」が悩みの種だった 市に有料で引き取ってもらうか その10倍の値段でリサイクルショップに「引き取ってもらうか」 もはや「売り物でも何でもない デカくて重たいゴミ」である だが 地域の社会福祉協議会に連絡したら 「地域の公民館としてあと1台欲しい」との連絡があったので 先ほど3人の屈強な男性に来てもらい 持って行ってもらった。

私は 見知らぬ少年少女達がこのピアノで遊んでくれることを想い ただ喜び礼をした

 

住居を変える時 我が子が弾かなくなった時 子が出ていく時 電子ピアノでさえ50kg以上あり 本物なら10倍の重量の「超重量の代物」が何故日本で売れるのか…

おそらくは そこに「夢」と「音楽」が詰まっているような気がするからで ベートーヴェンショパンが 我が子によって 部屋の中で演奏されることを「勝手に夢想」しているからに他ならない

音大のピアノ科の学生なら 部屋に防音装置を施し グランドピアノを置くだろう 交際した1人の女性の部屋はそうだったし 彼女の「ラヴェル」は格別だった 今はどうしているか知る由もないが ここまでいったら一生弾き続けるだろうと思う そんな人は100人に1人?  だから「タケモトピアノ」は売れるのだ

今では彼方此方「街角ピアノ」で有効活用されているようだけれど…大半の中古ピアノは 察するところ「シンガポール」「マレーシア」「インドネシア」辺りにイイ値で売れていることだろう それら東南アジアの中流階級の両親は 日本人の両親と同様に 「娘が奏でるピアノの夢」を見るのだ…

 

今世界で最も著名な「日本人現代作曲家」は「坂本龍一」ではない 「武満徹」である

今でも世界のどこかのオケが「タケミツ」の曲を演奏していることだろう

武満徹は結婚し作曲家を志した時 ピアノが無かった なので紙に書いた鍵盤で作曲を続けていた それを友人の音楽家が見かねて 「黛敏郎」の「ゴルブランセン・スピネット」というアップライトピアノを譲ってもらう 故小澤征爾等と深い親交を持ちながら 武満は「紙のピアノ」から「世界のタケミツ」になった

 

 Pianoの中に 「音楽」と「夢」と「現実」が詰まっている…

いやぁ…エレキギターはそれに比べてイイ。数えたら8本あったが持ち運べるしその内数台はプレミアがつく

 

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