kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「粗大ごみ」

娘の小学校入学に合わせて

学習机と電子ピアノを買った

学習机は金属・プラスティック・合板を用いない しっかりとした木材で棚までついている キズさえ見当たらない

だが 我が子がそこに座って勉強していたところを見たことがない

いつも食卓でTVを見ながら ヘラヘラと宿題をやっていた

ピアノも高校生になっても続けていたが 練習をしている様子を見たことがない おそらくは全く練習せずにピアノ教室に通っていたのだろう 一曲通じて聴いたこともないし ド下手のままで終わった そのため鍵盤はキレイで 今でも十分使える

ところが どちらも「中古品買い取り業者」は買い取りはおろか 逆に支払いをして引き取ってもらうしかないことがわかった それも高額で。

そうなら市に粗大ごみとして引き取ってもらった方がよっぽど安くつく

 

机 88鍵の電子ピアノ どちらもゴミには全く見えない けれど日本では「ゴミ」

エコだの リサイクルだの なんか…言葉だけ クルクル回っている それが日本

 

人件費やら 店舗に配置するスペースこそが「有価」なのだろう わかってはいるものの 買った親がヘンなのか タダでも引き取ってくれないシステムがヘンなのか ともかく色々ひっ包めてヘンなのか… 

どこかの国の少年や少女や 今街が瓦礫と化していて 再建される時が来たら 喜んで使ってくれるだろうと思いながら 捨てようかどうしようか迷っている

まぁ…最後は「この身一つ」になるしかないことだけは 知っている

「モノ」で溢れ返っているいる リサイクルショップ   「ショップ」でなく「タダ」にすれば もっと社会は「円満に仲良くやれる」

 

kei