kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「蟹の住む砂浜?」

前回の記事を受けて 実はミケランジェロの物凄さ 前衛性について書こうと思ったが

次回以降に回そうかと考えた 私はマジメじゃないし…

以下の写真はなんだろか。

これは浴室からトイレに至る「床」

引っ越し当初から シャワーを浴びると この床に水が染み出 誤魔化しのビニールシートを引っ剥がすと 表面が粉状になったコンクリート面が出てきた 築50年は伊達じゃない

初めに手を付けたのは 染み出る場所をセメントで埋めることで これは何とか解決した 次に粉状の床も何とかしなきゃならない なので薄めにセメントで覆うことにした。この時点て様々なセメントをかれこれ30kgは使った 水の中でも固まる耐水セメント 左官小手を使わずとも勝手に水平に広がるセメント 前者は混ぜている最中から発熱し モーレツな勢いで固まり始め手に負えず おかげで凸凹の床になってしまった。後者は口ほどにもなく やっぱり小手を使わないと広がらなかった。

コンクリートミキサー車が何故回転し続けるのか? やっとわかった…

セメントやそれに砂利を混ぜたコンクリートは水と混ざっているわけだが 比重が重すぎるため  放置しておくと水の中でさえ凝固し始めてしまう それを防ぐためには常に回し続けないといけない 速乾のセメントだと ものの10分で手に負えなくなる

こうして四苦八苦しながら何とか全面にセメントを引いたが 別の問題が発生した

トイレに近い部分の床が剥がれ始めた…

原因を調べると50年前の建設当時「油紙」のような紙が敷かれてあり その上にセメントを流し込んでいる 理由はよくわからない(プロなら知ってるだろうが) その上からセメントを張ると その水分を吸って油紙の膜の部分が浮き始める なのでセメントの層の中に空気の層が出来てしまう 風呂場出口とトイレ出口は油紙をこそぎ落とし空気層を無くしたが 中央部分は浮いたまま。完璧にするなら これも根こそぎ引っ剥がし 紙を取り去った上で再度セメント…ということになるのだが もう試行錯誤をやりすぎて嫌気がさしてしまった

それでこの写真である

「浮いている層に ドリルで穴をあけ 薄めた木工用ボンドを注射器で流し込み固める」

という方法を取った これを数日繰り返しても 写真の通り「ボコボコ穴」が開いている

「まだ空気層があり 埋まっていない証拠」

夜中 汚れてもいいように下着姿のまま 注射器でボンドを流し込む「アホ作業」

家人は「蟹が住んでる砂浜みたいでカワイイ」とか…こちらの苦労を全然理解していない

 

私は「中古マンション購入上の注意点」の動画をたくさん見た

・自主管理ではなく「管理会社」があること

・最下層と最上階はやめること(最下層は水害と虫、最上階は熱い)

・小規模マンションだと管理費の負担が大きいこと

・一階に駐車場がある建物は耐震性に問題があること

・「修繕費」は新築であれば安いが 古いモノは最低1万以上でないと 計画的に修繕されないケースがあること 小規模マンションは入居者が少数なので負担が大きいこと

これら以外にも 旧耐震 新耐震とか 色々調べた上で 退職金の半額程度で購入した 内装は フローリングは張り直してあるし 壁紙もキレイなのであまり古さを感じない 管理も行き届いているのがわかる

だが 何気ないところに「落とし穴」はあるもんだ

 

「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」 石川啄木

 

この歌を思い出しながら 吹き出しながら注射針でボンドを流し込んでいた

 

「蟹出てくるかも…」

 

kei