kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「負けないで」  坂井泉水

坂井泉水さんに関する記事を読んでいた その記事には坂井さんが慶應義塾大学病院のどの場所から落下したか…同じ場所に立つライターが 彼女のことを思い出していた

wikiの抜粋では…

坂井 泉水(さかい いずみ、1967年〈昭和42年〉2月6日 - 2007年〈平成19年〉5月27日)
20代前半まではモデルやレースクイーンとして活動していたが、歌手になるという強い希望を持ち続け、1991年2月、自身によるソロプロジェクト「ZARD」のボーカルとして歌手デビューを果たす。多くのヒット曲を生み出した。

かつてビーインググループでは、女性アーティストのメディア露出を極力抑えるメディア・コントロール戦略がよく取られていたこと、また坂井が極度のあがり症だったことにより、特に6thシングル「負けないで」で大ブレイクしたあとは、ほとんどマスメディアに登場せず、また、ライブもほとんど行われなかった。

1990年(平成2年)
日清カップヌードルレーシングチーム(2輪)のレースクイーン岡本夏生は同期。
2月17日 TBS系ドラマのドラマチック22「渋谷・青春坂・ラブホテル」で端役で出演。
6月、ビデオ『Body Works』(大陸書房、トップモデルシリーズ)発売。
6月21日、ビデオ『SEXY SHOOTING』(サザンクロスビデオアーツ)発売(森村咲、大林美可と共演)。
7月24日、セミヌード写真集『NOCTURNE』(撮影:清水清太郎、白泉社)出版。
冬にフジテレビ系番組「オールナイトフジ」のグラビア美少女のコーナーに出演。
その他、雑誌グラビアなどに多数掲載される。

2000年以降、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症と次々に病気を患い、通院の日々が続いた。(中略)

2006年4月、仕事中に体調が悪化したため、病院で検査を受けたところ子宮頸癌が発見される。6月1日に慶應義塾大学病院で病巣の摘出手術を受け、7月に退院。
2007年4月、肺への転移が見つかり再入院。入院中は抗がん剤による治療を受け、治療後のアルバム製作とコンサートツアーに向けて作詞を行うなど、再始動を目指していた。

2007年(平成19年)
5月26日午前5時40分ごろ、入院先の慶應義塾大学病院内のスロープ状になっている高さ約3メートルの地点から転落し、駐車場で仰向けに倒れているところを通行人に発見される。その後集中治療室で緊急処置を受けたが、後頭部強打による脳挫傷のため、5月27日午後3時10分に死去した。40歳没。

 

彼女は歌う

「負けないで もう少し 最後まで走り抜けて」

私は死因が事故であったか 自殺であったか 興味はない

また歌の通り「最後まで走り抜けた」のか これも知ろうとは思わない

ただ 当人がマスメディアへの露出に関して「拒否的」であったことは 後の動画でもわかる 「美人」であるのに 歌っている時は目が左右に動き フリもおざなり 衣装も華々しいとは言えず「内向性」の性格が見て取れる しかしながら それに反発するように レースクイーンになってみたり セミヌード写真を出してみたり 「敢えて自分を社会に押し出す」行為もしており 内側では「葛藤」もしくは「両極端」な思考を持っていたのではないかと察するし 「自分自身の可能性に挑戦し続けた」のかも知れない

ただし ここでも私は 彼女の「性格分析」などするつもりはない 彼女自身の何かがあったはずだから。

2000年からの婦人科系の病から始まり 2006年 ガンによって卵巣を摘出し 翌年 肺にそれが転移していたこと 年齢が40歳であることを察すれば「余命宣告」の段階であったのだろうと思う 

私は彼女の「命の終え方」と「負けないで」という精神の関連性を考える

一つ考えられるのは

「ガンバレ」「負けるな」という言葉を多用するする人 応援歌的な歌を作る人は 「月の裏側」のような「反面」も併せ持っている ということだろうと思う

つまり「弱さ」抱き合わせており 歌う彼女の表情からは「ナイーブ」「センシティブ」という印象を強く受ける

月の裏側を初めて撮影したのは 当時世界で宇宙については「最先端」を走っていた 旧ソ連だが 

人の心の半面は撮影することが出来ない


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kei

付記:この動画は坂井泉水さんの方はスタジオ版、演奏はライブ版という珍しい組み合わせとなっている。あがり症だった坂井さんの声が上手く出なかったのかも知れない。周囲のミュージシャン達は、そんな坂井さんを助けるように、「負けないで」と、応援するように演奏しているのがわかり、熱が伝わってくる。アンコールだったのかエンディングはしつこい程だけれど…