kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「傲り・驕り・奢り」

2020年11月27日記事を改変

傲り・驕り・奢り どれもすべて「おごり」と読み 「いい気になること。思い上がり。」を意味している言葉で なぜ同じ意味を示すのに3種類もあるのかヘンな言葉だと思った

ゴーダマ・シッダールタの言うところでは「生きているというおごり」が生者にはあるという 

逆に大江健三郎東京大学在学中に発表し芥川賞を受賞した「飼育」と共に「死者の奢り」という大学病院内の施設 解剖に利用するためホルマリンプールに浸された死体達を 浮き上がってきたら沈めるというアルバイトをする中編がある

大江の小説の中身を忘れてしまったため 今となっては「何で死者が奢っているのか」よくわからない おごりはいつも生者の方にある

「今生きているということが当たり前だと思いあがるなよ」と言いたいのか それとも「生きているということ自体明確なものではない」と言いたいのか

ゴーダマの思考はよくわからない

ただ「生きている状態を前提としない」という考え方があることに気づかせられる

生きているのは「偶々」であり そうでない状態もある

そうでない状態では思考・運動は困難だから それについて考えるってのもヘンな話なんだが…

この世におごらず生きている人間など一人もいないのかも知れない。という仮説が立つ

都市伝説として今も残るホルマリンプール

 

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