kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「ダンボールの王国」

ともかく夥しいダンボールの箱・箱・箱… 引っ越し業者から渡されたダンボールもあれば Amazonで低反発マットやその他諸々 相当な数を注文し品が届く

左は机の角にぶつけて壊したTVの代わりに購入した安物「Qriom」という聞いたことのないメーカーの液晶TV made in China と書かれているが 一週間以上開けてもいない セットする暇もなく 置く空間もまだ確保できていないし 決められない

ただ 未開封のまま見てわかることがある 「箱は日本製」だということ

いつか書いた気がするので重複した話となるだろうが 写真右の箱は「中国製」だとわかる 「すぐにヘタレる」「水に弱い」などの欠点を持っている 紙自体の材質もあまり良くない アメリカ製は 日本と中国の中間位の品質かな?

 

「みかん箱」を見たことがある方は?

 

私と同世代か年長の方かと思う みかん箱を机にして漫画を描き続けたのは「水木しげる」だったっけか…藤子不二雄だったか… 机にもなる便利な箱だけれど その分「重かった」し 戦後数年は みかん以外でも「木箱」が運搬容器として使われていた

その重量と材質のせいで 多くの樹が切り倒され 運搬もしんどかった

それを覆したのが「ダンボール」という素材  大発明なのである

チョコレートもローストしたカカオを非常に細かい粒状にしないと作れない それには「機械で出来た乳鉢」が必要で とろけるチョコレートは「高度な機械技術」によって生み出される チョコレートを溶かしてヴァレンタインチョコは作ることができるが ローストしたカカオから人力で美味しいチョコを作るのは不可能。

ダンボールも同様で 生産機械はチョコレートのレベルじゃない

王子製紙」のダンボール工場は 敷地面積: 約55,000平方メートル 段ボール生産能力: 約11百万平方メートル/月 投資総額: 約100億円であり 日本のダンボールは世界で類を見ない高品質である また「カエル貼り」など 雨にも負けない特殊な 様々なダンボールを作ることができる

なぜ 日本のダンボールは最高品質なのか なぜ 日本のチョコはとろけるのか…

アメリカ製のチョコは舌にザラつきがある 技術は持っているだろうに 品質にあまりこだわらない という面白い国

日本は「バカ甘い果物」も含め 外国の人々がブッたまげる品質のモノを生み出す国

何故そんな国なのか…大学の卒業論文にしてもいいくらい 興味深い

 

王子製紙の工場が100億と先に書いたが 「軍事予算」と比較すると いかに規模が小さいかわかる 100億ならステルス戦闘機1機作れるかどうかの話 それにレーダーだ 哨戒機だ 軍艦だ 潜水艦だ…予算が「兆」になるのは当たり前

だがしかし ジョブズの言葉を思い出せば ダンボールが「箱だけに使われるとは限らない」 現在のウクライナの猛攻は「3月 少ない武器弾薬でロシアに領土を奪い続けられながらも耐え抜いたから」とも言え そのカギとなったのが「高性能化したドローン」だったと言われている 現在のウクライナのドローンは 時速500kmの速度で1500kmの距離を飛ぶと言われている そんなドローンが数十億の戦車 数千億のレーダー施設を破壊する ドローンの中には当然にダンボール製もあるわけだ

コイツの特攻でレーダーを壊された日にゃ たまったもんじゃない ドえらいコストパフォーマンスの良さ。

当然住宅だってこのように…

未来の人は「ダンボール製」の家屋に住んでいるかもしれない

日本はウクライナに武器供与は出来ない だが 高い技術力は何らかの形で生かされる

「発想の連結が起きる時」 ダンボールは「たかがダンボール」ではなくなる

日本という国の特質は「最高品質」を目指すところにあり とある米大学教授の講義では「世界を変容させる可能性が最も高い」とも言われている

日本は30階層の「ダンボール城」さえ生み出せるかもしれない

 

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