kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「働き続けると『役立たず』になってしまう」

「言葉や主張」といったものが どれほど異状で齟齬に充ちたモノであっても 国を司る大の大人達がマスメディアを前に平然と述べる様子を見つづけていると 「言葉そのもの」に嫌悪感を感じるほどだ

人が言葉を生み出すのか? 逆に言葉によって操られているのではないかとさえ感じてしまう。

ロシアは対空防御力の低い地方の街にミサイル・ドローン攻撃をし 民間人を殺戮する これは今起こっていることだ

ロシアにとって本当に守りたいのは「モスクワ」だけであり 

本当に潰したいのはウクライナの首都「キーウ」

だから対空防御力の大半はそちらに回される

第三次世界大戦が始まれば 日本は「東京」を死守しようとし その他の地域は容易に破壊され続けるだろう…

これは「地方格差」と呼ばれる問題と 実質的にも意義としても異なる 以前も書いたが「プライオリティが人間であり 世界かもしれぬ」 そこに「平等」「平和」「共存」等 人間らしい「優しき心」が入り込む余地があるのかどうか怪しくなってきた

 

あ…話が逸れたので本題に戻る

 

表題は「ロシアのウクライナ侵攻」に類する事だ

戦闘する兵士にも休暇は与える必要があり 60日従事すれば10日の休暇 もしくはそれ以上必要だそうで 第二次世界大戦「ノルマンディー上陸作戦」で80日間戦い続けた イギリス兵の90%以上は精神的に破綻してしまい「役立たず(以降戦闘不能)」になってしまった という記録がある それは当時のアメリカ兵でも同様であったことから 現在「ほとんど休暇を貰えないロシア兵はいずれ精神的に自壊してしまう」という論調があった

戦争という命の取り合い 殺し合いをしているから精神的にバランスを失いやすいのは確かだろう だがそれだけとは私にはどうも思えない…

 

日本は敗戦後国を立て直すために「モーレツ社員体制」で働き続け 敗戦後19年で「東京オリンピック」を開催し 先進国の仲間入りを果たしている 異常な速さである

別のサイトで「日本人の特筆すべき特徴」として 99.8%という圧倒的な識字率の高さや平均知能の高さを挙げていたが アジア圏において飛び抜けて早く先進国に仲間入りをした理由は

 

「休暇をとらず働き続けたから」

 

…ではないかと 私は疑っている こうも言えるだろう「日本人は休暇を貰っても 理解できず 味わうことができない」

 

ブラック労働としてよく挙げられている「教師」を例に考えると 土日も部活を担当し その間は責任が発生するわけなので 休暇が無いことになる

何故無いのか…もしかしたら「休暇を使えない」のではないか? これは教師に限ったことではない 会社でもその他の公務員でも同様で フランスの様に「バカンス」をもらっても活用する脳が無いのではないかとさえ思ってしまう 戦後もその固定観念は変わらないため「休日でも頭のどこかが労働している」という感じではないかと思う

そして 昨今の日本は やっと「モーレツ労働脳」「休暇取れない脳」から脱却しようとしているのではないか…

 

年金が不足しているから70歳までは働かなければ…?

 

未来を予測するとそうなるのだろう けれど生きているのは「今」であり「未来」ではない

爆撃の中 身を潜め 逃げながら生きているウクライナの人々を想えばそうなる

 

数週間前40代後半の働き盛りの教師である友人と話をした どういうわけかその友人以外の同僚達も「定年まで働きたくない」と云う

私は先輩面ではなく 予測として「生徒は週休2日だが 教師はいずれ週休3日となり 授業も部活も複数の教師が担当することになる」と答えた これは「休暇を生活の中に包含した生き方」について経験し身に着けてもらうことが必要だと感じるからだし

働き続けると「役立たず」となり壊れてしまうからに他ならない

 

kei

ウクライナ東部の学校 爆撃を受け被害者90名の内60名が死亡した