kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

上下を流れる水

上下といえば「上水道」と「下水道」といっても良いかもしれない 「水」は国家にとって 都市にとって 人々の生活・生命に密接 欠くべからざる分子である

水が沸く瀬戸内海の無人島は売れるかもしれないが 沸かない島は特別な事情がない限り売れないだろう そう考えると「上水」に重点が置かれがちだが

多くの学者の説では「下水」が殊更重要だった

平城京から平安京 古代の日本都市が遷都するのは大事業であるけれど そうさせたのは「下水」によるらしい 欧州の各国の遷都も同様であっただろう 「つまりはそこに住む人口の多さによって「し尿(ウンコとオシッコ)」処理が間に合わず そこら中に垂れ流しになると「疫病が発生する」 それを回避するために遷都を繰り返したという理由もあるらしい ローマは2000年この方 都として栄えているが それには「上下水道」が十分機能していたことにもよる

 

…と ここら辺の話はネットで調べればいくらでも出てくる話

私が気になるのは 様々なことについて「日本の民衆が上下水道のように二極化していること」

兵庫県で県議会から満票で不信任案を出され 選挙になったが また斎藤氏が当選した 

ちぃと考えると馬鹿馬鹿しい話である 何も多数決が民主的だとは思ってはいないが 彼が当選したのは 若い世代がこぞって支持し投票したからである そのため投票率が異常に高かった… なぜ若い人々がこぞって投票したかははっきりわからないが ネットというツールが影響していたのは確かで TVをほとんど見ることのない世代が ネットで意見交換をし 組織化し 彼を当選させたのだと思う

このような動きを TVの報道や県・国会議員のジジイ達は先に読むことができなかった

TV報道はいつも遅れており 報道される頃には「旬」でなくなっているか 一部でしかない

上と下 どっちがどっちというわけでもないし 上はキレイ 下は汚いという話ではなく 現在の国民の意識は「上下2極化し その交わりは非常に希薄な状態」だと思われる

過去の記事に「中学生高校生の青春は 夜に近い青色で 生きてる実感も喜びも無い」と書いた けれど大人は気づかない まして政治をつかさどるジジイ共にはわからない 親も気づかない わが子が大した意識もせず「いじめ」に加担し 1人の生徒を殺してしまう… 

家ではごく普通の子 部活に勤しむ子 明るい子… けれどそれは2つの水道のどちらかを見せているに過ぎない もう一方の暗い水の流れは あらゆることに疑問を持ち あらゆることを不快に感じ 多くのことに絶望している だから「転生物語」にハマる

 

大人は知らなければならない 若い者たちの暗い水の流れを…

でなければ さらに不可解な現象や事件が起こることだろう 上下を流れる水は生きるために必要だという点で 同一として捉えるものだとも思う

ところが 今の政治は 今の教育は 今の文科省は 50年前の古い頭で美辞麗句を並べるばかりである

 

kei