kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「青」

「どんな~色が好き?」という歌が私は嫌いです。

赤色 青色 黄色…と歌っていくわけですが たとえ歌詞が100番あっても

歌えるわけもないのですから

日本は古色として2000種類以上の名前を持っていました

記憶している色の数は 使える色の数

だからあの歌のように チューブからそのままひねり出して描いてしまう

 

かく言う私も 高3から6年間師事した北海道の現代作家に

受験時代からデッサンから水彩画 美術史まで学びました

実はその師は「はてなブログ」で長年記事を書いていて

時折開いて眺めています 

「青の作家」として名を馳せた方なので 青を最も得意としており

私では真似ができません それどころか高3の受験時代

全く色彩感覚ゼロと断言できるほどヒドかったので

途中 絵画教室の生徒さんとして入ってきた 小学高学年の女の子のほうが

ずっと豊かな色彩を持っており 愉しみながら静物画を描いていました

なぜ 自分は色彩感覚が無いのか?と師に尋ねたところ

「育ちの違い」という返事が返ってきました

男の子は「青のカップ 緑のカップ」とかプラスティック製カップを使う

けれども女の子は服の色から日用品まで「色に注意を払いながら育つ」

なので スタート地点が違う という返事でした

けれども こうも答えました「女子は色彩感覚がいいのでそれに頼る。男子は勉強するしかない。勉強を繰り返せば大学後半あたりでは肩を並べられるようになる。」と言われました

だから印象派キュビズムもシュールリアリズムも私は試み 色を学びました

…といっても まだ色彩感覚がすぐれているわけではないですが

こうして練習をしながら コバルトブルー ウルトラマリンブルー

プライマリーブルー フタロシアニンブルー など透明・不透明の青を4色ほど使いながら「青」を学び続けています

 

TV番組で「色の起源」について説明していた内容を覚えています

原初の色は4つ

赤⇒「明るいの意味」 そして血液の色でしょうか

黒⇒「暗いの意味」

白⇒「はっきりしている。『顕』の意味」

青⇒「逆に漠然としている。 空や海など『実体がない』ものに多い色」

このような意味が由来していると聞きました

 

師は後に「青系オンリー」の作品だけを作りましたが

私は未だ色彩を勉強しなくてはなりません 

2番目の難色は「黒」

1番難しいのは「白」と教えて貰ったので 敢えて使ってみることも今は多いです

白い絵や黒い絵に挑みかかることで 有彩色である赤や黄色も面白くなってきました

でも「赤系」今なお 私にはうまく扱いきれないので

青で逃げていることもあるのかもしれません

 

空と海 この実体なき 形なき色彩こそが私には魅力なのです

 

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