「トリックスター(道化)」の記事は随分書いた
第二期ということは「紀元初期」頃かと思う
それ以降
中世西洋では「芸術家」はキリスト教の手先として役目を担わされた
画家はひたすら「聖画」を描かされ 音楽家は「聖歌」を作らされた
つまり社会の「役に立たせられた」ことになる
それに反抗したのがルネッサンスで レオナルドもミケランジェロもイエスの頭に光輪を描かなかった 彼らは神を否定したわけでもないが いかにして人間の中に神を封じ込めるか独自の工夫を施した もしくは人間・自然=神と解釈していたのかもしれぬ
第三期は近代 そして現在は第四期に差し掛かろうとしている状況で その時には芸術家は 産業構造に飲み込まれ「道化ではなく狩人」の領域に移動させられている この者達は すでに「芸術家ではなくデザイナー」ということになるのだろうか…
私はどんな絵を描きたいか考える
デザイナーにはなるまい と思う
私の望みは第二期の農耕期の「芸術家」であり トリックスターの直系だ
トリックスターは「天邪鬼」である トリックスターは「破壊者」である
トリックスターは「バカ」である トリックスターは「転覆者」である
そしてトリックスターは「役立たず」である
それは働かない2割のアリに似ているかもしれない
だが役に立たないからこそ 純粋な音楽は純粋に美しく在れる
歌詞にプロパガンダの要素を含んでいたら それはもう音楽ではない
美術も同じ 役に立たなければ立たないほど純粋である
だから 大衆に媚びたり 多くの人からのウケを狙って描いてはいけない
それは「不純」である
kei