都会。 舗装された道路によく「街路樹」が立っている
6月からの名古屋では目の前に川が流れ その脇は桜並木だそうな…
緑が好きな人間達は アスファルトの質感に抗って 街に樹を植える
でも よく考えると「無理で不自然な所業」だと感じる
森で芽を出しそこで育った樹木は 環境に順応し 数々の危機を乗り越えてそこに在る 縄文杉は紀元前からそこにある 樹とは本来こういうモノだろう
しかし「街路樹」はアスファルトに囲われた狭い土に植えられ立っているものの 根が浅く 土質も合わず 台風が来たらあっさり根ごと引っこ抜かれるように倒れてしまう
移植された樹とはそういうもの また新しい樹を そこに差し込めば「緑っぽさの安らぎ」を通る人に与えられるというものだ…
しかし 何と作為的で無頓着で薄っぺらな情緒だろう。
それは「現代人の大方が『街路樹』みたいなモノ」だから?
「人の根っこ」って そもそも何を意味するのだろう でも深い・浅いはあるような…
「自然」と随分と離れてしまった気がしてならない