kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「〇国農村婦人を想いながらキャンバスを貼り直す」

外側の木目の部分を額縁といい 何も描かれていない白い部分はキャンバス

キャンバスは木の枠で組まれた長方形に厚地の布を貼ったもの それに描く

別に板に書こうか 鉄板に描こうが なんでもいい でもキャンバスが好きだ

弾力があって筆を跳ね返す その感触がいい

 

写真のサイズはSM(サムホール)と呼ばれる 小さなサイズのキャンバス

227mm×158mm  もうダイソーでは売っていないので Amazonで購入した

8枚 2800円 なので1枚350円  

F3とか4とか正方形に近いおでぶのFサイズよりスタイルが好みだし Pサイズは額縁が限定され ややスリム過ぎる ということでサムホールを選んだ

これが安いか高いかと考えれば 現在の物価からすると「安い」ことになるのだろう

キャンバスで世界一の品質とおもわれる「丸岡製」は957円だったので3倍近い値段

 

日本という国は「何気ない製品」が世界一の品質だったりする

 

絵画用の鉛筆は今は1本200円を超えているだろうが ドイツのステッドラーやキャステル製よりも 私は三菱のHi‐Yuniが一番いいと感じている 最も滑らか

数十年前から最高品質のナイフ フォーク スプーンは日本製

ソーセージとハムの世界コンクールで優勝するのは本場ドイツでなく日本の小規模店

ソーセージに限らず 本格料理から露店に至るまで一番美味い国は日本だと思う

なぜそうなのか…は よくわからない いろんな論拠がありそうだし

 

で中国製キャンバスに話を戻すと「安かろう悪かろう」の例に漏れず 使えない

ユルユルでダブダブ。それを防ぐためにこのようなヘンテコリンなパーツまである

四隅のテンションを上げるための「楔」のつもりだろうが 中央がすでにユルユルのため全く役に立たない なのでステープルを全部抜き取り キャンバス張り器を用いて張り直すことにした

直しながらコレは何処でどんな風に作られたのか想像した

手作業なので おそらくは都会でなく村とか…引っ張りながら布を張っていないところをみると ただステープラーでパチパチ留めているだけ とすると手間賃は1個あたり10円くらい? 原材料込みでも30円もしないだろうから 販売元が丸儲けなんだろう…多分

 

ここが〇国と日本の違いだと思う

 

かの国がどんな軍事大国になろうと どんなに高い高層ビルを建てようと

「自分が使うことを」を想定せずに製品を作る体質は今も変わっていない

今日本は物価が上がっているのに給料が安い タイヘンだ

けれど日本はかの国と 決定的な違いがある

それは「品質」

 

kei