kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「コードギアス復活のルルーシュ」感想

2021年11月27日記事

 

正編から10年ぶり ファンにとっては待ちに待った最終章が出たアニメ映画
正編の中ではハテナ?と感じたところはいくつかありましたが 「ギアス」というアイディアとエンディングがキレイに結ばれているため この後の話は繋ぎようがないのでは… と思っていましたが
何としてでもルルーシュを生き返らせたいファンが後を絶たないためか 続編の最終章が映画として作られました 

「蛇足」と評価する人も少なからずいるのは当然ですが 最後の敵と対峙した時のルルーシュのセリフは響くものがありました
追い詰められた敵は時間を戻せるギアス(特殊能力)を持っているため ルルーシュに「おまえの好きな時間 戻りたい時間に戻してやるぞ」と持ち掛けます

ルルーシュは答えます「俺を否定するな。痛みも、悲しみも、後悔も、それらがあって初めて俺は俺になれる。俺から傷跡を奪うな」
つまりは時間の逆戻りを真っ向から否定し どのような状況でも どのような自分になっても全て肯定すると言っているのでしょう  なかなか言えない言葉かもしれません

「覆水盆に返らず=時間は戻せない」と言ってるのではなく
「時間戻すという願いが誤っており それは自分でなくなることだ」

ということなんだろうと思われ そう考えると ギアスを使い続け 後悔に苛まれる生を生きながらも それもひっくるめて 前へと進むしか 願いに至る方法は無いと ルルーシュは思っていたのだと思います


人は空想の中で「よく時間を逆戻ししたり 遡ったりしていますが それは今より未来のためにしか役に立たない」 そう言われればそうだなぁ と思いました
「歳をとると 若返りを願う」 これもよくある願いです・・・

今日スマホニュースで読んだ記事は「退職後友人や仲間が一人もいなくなり孤独になった どうすればいいのでしょう?」というQ&Aでした どなたか忘れましたがAは「地位も名誉も行く場所も失ったのだから『孤独になって当たり前』今を機に孤独を知り学べ」といった趣旨でした
賑やかな場所にいると一人になりたくなる 一人になると人恋しくなる 人としては自然な感情かと思いますが それは物事が自分の思い通りになると 勘違いをしているからかも知れません

世界の一片でしかない自分の思い通りに世界が変わるはずはなく 思い通りに出来るのは今日食べる物は何にするかとか どこへ行くか程度なんだろうと思います でなければ創作でもするしかありません その点で「孤独」を憂うのは愚かだということでしょう

あ・・・話 逸れちゃいましたね ともかくも遠からず私も孤独になるわけです
いえ 今も本当は孤独で そうじゃない風に自分を騙しているだけなのでしょう

kei