kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「豚は夜運べ」

これは 藤原新也の言葉の受け売りだが 実際 その通りなんだと思う
屠殺され 肉片へと変わっていく豚は 夜にひっそりと運搬される
まあ・・・都合上 日中というときもあるだろうが 原則的にはそうらしい


そして 私にとってはそれは不可思議なことだ
「なぜ ひっそり運ぶのか なぜ 夜なのか」トラックに満載されている豚たちは生きている
それを隠すということは「屠殺」という行為そのものを隠しているような気がしてならない


刑事事件によって 懲戒免職となった友人もまた
休業日に来て 荷物を持ち帰る と聞いた
それが 当人の希望であったのか 上司たちの配慮だったのかわからないが
夜 ひっそり運ばれる豚を思い出した


光が当たる部分にはイヤというほどフラッシュをたき ライトを向けるのに
陰の部分は 人々の記憶に残らないように 「配慮」する

これは本当に「配慮」なんだろうか・・・
私には それが気持ち悪い
最後であるからこそ 見据え 去る瞬間に立ち会う方がいい 

だから私は拘置所に行って当人と話した 私の勝手な自己満足かもしれないが 誰のためでもなく
「陰」の存在によって 「光」が存在し その値は 等価だと感じる

今は「ジャニーズ事務所」「TV局」「報道」の問題に「夜の豚運び」が絡んでいる

年端の行かない少年に性的虐待を繰り返していた「ジャニー北川氏」 当人が生きている時からその問題は告発されていた だのにまるで煙のように消えた 告発後も犯罪を繰り返したことだろう これが民主主義国家ってか? 笑わせる

あるのは「損得 忖度 事なきを得る」というところだろう

被害を受けた少年が告発を続ける それをマスコミが取り上げると ジャニーズ事務所全体の問題となり アッチコッチに出演しているジャニーズメンバーにも当然影響を及ぼす 制作中 放映中のドラマが中止されるだろう 芸能界では強大な勢力を誇っていたジャニーズだったので 制作側も スポンサーも マスコミも もみ消した というのが事実だと思う そして当人が死に最も影響の少ない形で事を収めようとしているわけだ

北川氏の行った行為は その行為や頻度においても「相当な悪」であるのは明白である

それを隠ぺいしていたのは事務所だが TV番組制作側 スポンサー そして事実を早急に報じ伝える役目を持った報道も「同じ穴の狢」

山新社長にむけてマスコミは質問を投げかけ 時に追い詰める……私は思う「同じ穴の狢が まるでコントのやり取りの様に 何をやっている?」

報道番組もネットで色々眺めている内に「ウソだらけ」であることもわかってきた

あるテレビ局は「ウクライナ侵攻はロシアを降伏させるほどウクライナが頑張っている」ウソである まして「一旦戦争を停止し調停してはどうか?」などと 平然とバカなことをコメンテーターに言わせているバカ局がある

ネットも当然眉唾なのも山ほどあるのが実際だが

夥しい数の日本の番組は「上っ面の光景と会話」であり 芸能界というのは性加害・被害など驚くに当たらない程歪んだ世界である 報道も どんな有名学者が偉そうにコメントしても「単なる思い込みで実際はそうならない」ことだらけだ

 

つまり マスコミ TV業界は今も変わらず セッセと夜に豚を運んでいるのである

 

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