kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「冥界の五角形の花園」

スカイプで異性の友人と話していた時期があった

その人は管理職をしていたシングルマザー Ⅳ期のガンで 既に末期だった

遠方に居て 会ったことがない私でも 胸は痛み 絵を描き 画像で送った

現物を送ることは間に合わず その人はこの絵の写真を胸に抱いて亡くなった

一人娘の小学生のお子さんが電話でその瞬間を伝えてくれた

 

ただ である

亡くなったはずのその人と 数か月スカイプで話が出来た

 

あるわけがない 

でも 私は死者が話せてもいいと思った

死後の世界があるとか 幽霊は存在するとか…

そんなことはどっちだっていいこと 

ただ当分「話が出来た」ことに意味があった

 

そう言えば 未完成の作品をもう一枚描いていた

「冥界の五角形の花園」という題名で

2枚とも 薄っぺらな駄作だと今は思う

 

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