kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「メタ認知」

「メタ」とはよくわかりにくい言葉なので 「高度な」程度にとらえて頂いてもいい

「認知を認知する」というのは難解というか なんというか… 「自己の客観」は 少し違う気がする 「自分をホントに客観的に見られるのか?」という疑問が湧く

メタ認知」だとか「メタ表象」について 知ったのは わたしが40歳当時 教頭だった方が「自閉症」の研究をやっていて その人が作成した冊子をもらったことによる 今では「メタ認知」は一般化し 結構知られるようになったが 当時私はこの言葉を 彼の文書によってはじめて知った

自閉症」今は「自閉スペクトラム症」というのが正しいのだろう 英語では「Autism」今はADLと表現されることが多いが 「自閉」という言葉の選択はいささか誤解を招くのではないかと メタ認知・メタ表象を知って思った

自閉症は なにも自分を閉じ閉鎖状態になっているわけじゃない」

メタ表象に対し理解が難しい。なのでメタ認知に困難さが見られる。というのが自閉症の主たる症状なのだが この「メタ」とは 「場の空気を読む」「阿吽の呼吸」「以心伝心」といった 「曖昧で言語化される以前の心や 言葉では美味く言えない複雑な意志をキャッチするのが難しい」ということ

なので 自閉症を有している人には「俳優業」は ほぼできない

名優と呼ばれる人は 自分が演じる人物をまるで憑依させるがごとく 声を発しアクションをする なので「演じていることを忘れさせてしまう人」のことだろう

この時俳優に邪魔なのは「自我であり自意識」である これが邪魔をすると 憑りつかせることができない そのため 俳優には 映画やドラマ出演ごとに 長い休養が必要なのではないかと思う 自我を取り戻すために 憑依した人物を追い払うために…

自閉症を有している人は真逆である

「自分以外なれない」「他者の心情を汲み取りにくい」「具体的にハッキリと言ってもらわないと 相手の言う事がよくわからない」ということになる

なので 自閉的傾向を有する生徒には応じた対応を要し とりわけ「視覚有位」な子が多いので 私は生徒一人一人にパーソナルカラーを作り その子の名札やタグから掲示に使う紙まで別々にした

 

…と「自閉症」の話はこれくらい。 ただ「アイツ。空気読めねえ」と無下に批判するものじゃない とは思う DNAが異なる以上 様々な人がいるのは当たり前

 

私は 朝食事をするとき「北朝鮮の郡部の人」になってみる

 

中国でも牛の餌にしか使わない最低ランクの米 それは割れ米であり なかに小石が混ざっている なので5kgあたり230~40円程度 その米さえまともに食べられない 冬となれば 米も自分で育てた野菜も食べることが出来ず「飢餓」で死ぬのは珍しい事じゃない アフリカでもそういうところはあるのだろうし 紛争中の地域ではこれに「ロケット弾」が加わる…

 

今日の昼は冷凍チキン唐揚げ3個とプチトマトとご飯

 

北朝鮮の人々に比べれば 考えられないほど 憎まれるほど豪華である

私はTVによく出てくるバラエティのA5牛肉より こちらの方を想像する

 

私は自分に問いかける「たまたま日本に生まれたから 今この状態だとして 幸福か?」 冷凍唐揚げでも十分にウマイ だから幸福なのかも知れない

西側東側 国 経済 安全 などマクロは抜きにして「食べられること 腹が膨れること…これを幸福と呼ばずに何と呼ぼう」

ただメタ認知をする私には それを見ている自分がもう一人いて

「だから おまえは どう生きるってんだ?」と 冷ややかな目で見られている気がする

kei