kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「教育現場や職場は『サイコパス』を見抜けるか」

2021年08月24日記事

サイコパスとは「感情の一部が欠如している」という点において特筆される精神病質者のこと。 自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠けており、そのためにきわめて自己中心的に振る舞う傾向にある。 また、道徳観念や倫理観、あるいは恐怖などの感情もきわめて乏しい傾向にある。 サイコパスにも程度の差がある。

人をカテゴライズするのはあまり良いことではない という前提で2人の死刑囚のことを考えた

1人目は「筧千佐子」
20年間に渡り 夫になった男に保険金をかけ青酸化合物を飲ませ10人以上殺し 10億以上の保険金を得た

2人目は「白石隆浩」
”首吊り師”を名乗り2017年から女性を募り9人を殺害し バラバラし 骨にまでした男

2人共共通なのはその残虐性ということになるが「不思議な合理性」を持っていたとも言える

例えば筧千佐子の場合は「金が要る=殺す」という明確な動機があること
そして白石の惨たらしい死体遺棄の方法は 完全に解体してしまうこと

このゴミ捨て場に捨てるためだった

そして2人共 ごく当たり前の日常会話は全く問題なくできるらしく 刑務所での面会もおおむね朗らかかつスムーズ 白石などは子どもの頃「かわいい子」とまで近所で言われていた

けれども筧の場合 記者が「被害者の感情」などについて尋ね始めると 一転表情が曇り始め「鵺(ヌエ)」と呼ばれる魔物の顔に一転したとのこと また白石は死体一体一体匂いが違う とか 干物のようになった内臓は硬すぎて当初は骨だと思った とか どうも何だかよくわからないところがある

ただ このような2人の「どうもよくわからない心の部分」を有体に解釈するとサイコパスということになるのかも知れない(断言はできない)

他者の心情が読めないから「メタ認知障害」かもしれないが 被害者の感情よりも自分の思いや感情を最優先にし行動するという点で メタ認知が難しい というのとは違う気がする
それと「罪悪感の欠如」だが これは例えば戦争による殺人経験者の場合は有ってしかるべきなのか 国のために働いたと満足すべきなのか・・・「罪悪」というものは時として不明瞭で 民族や宗教等の相違によって全く異なるため 心理学の勉強の材料や基準としては扱いにくいモノなのかもしれない 現在イラクではタリバンが政権を握っている なので屋外を歩く女性はいない これを「罪悪」と決めた場合 彼らの宗教に足を踏み入れることになる

もとい

小・中・高校・大学・専門学校・職場etcでも「サイコパス」はいないのだろうか?

筧死刑囚は対男性に対しては非常に接しやすく そして色気を持った女性に見えたらしい
白石死刑囚もアパートまで足を運んでいるという点で あまり不審にはみられなかっただろう
つまり「サイコパス」であることを見抜かれなかったわけだ
そして旭川廣瀬紗綾さん事件の主犯もまた サイコパスかもしれない(未成年であると分かっているが可能性として敢えて言わせてもらう)
男の100人に1人 女の300人に1人いる と言われているサイコパス
これを「障害」と認定した場合 どういうことになるだろう…裁判の問題が出てくる

ともあれ やはり 時代的には「心理テスト」は必要な気もする

私が青年海外協力隊の訓練時代受けた心理テストは奇妙なものだった 同じような質問が言葉を変えて2度3度出てくる おそらくこれは「嘘つき発見」のためだったろうし 「精神的な強度」を問われるような質問もあった気がする 一体なんのための設問なのか趣旨がとても読みにくい検査だった
この優に100問を超える問題に対し「品行方正で模範的的な回答で埋め尽くす者は むしろ”危うい”」と判定されていることが随分後になってわかった つまり万事に模範的な答えを出す人は 自我によって造り出された二次的人格で 闇を抱えている可能性がある ということだろうか・・・
このような検査もあるわけだから サイコパスもなんらかの方法で見つけられるのではないかと思われる

 

「あの人は優しい」  それから・・・何?

kei