kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「ロシアの離婚率は85%」

筑波大学名誉教授にして専門研究分野は現代ロシア政治 日露関係であるので「中村 逸郎」氏は今TVで引っ張りだこである 4年間ロシアに留学していたことがあるとのことで「ロシア人の国民性」について話していた動画を見た

 

国土の大半を中世にはオスマン帝国に占領されていたという歴史を持ち

「力こそ正義」という考えや「宗教の頂点と王は同一人物」という独裁者を生み出す素地が元々あったとのことだ

また キエフ公国誕生時点から「東方正教会」の流れを持つキリスト教が広がったわけなので ルターの「宗教改革」の影響も受けず 「質素倹約によって明日の糧を確保しようとする」とする実生活に則した教義も浸透していない

中村氏は4年間の留学の中で体験したことをいくつか述べていた

友人がガールフレンドを連れて自分のアパートに来た その間なぜか2人は一緒にトイレに入ってしまい1分間ほど出てこなかった その後ガールフレンドだけが戻って来て 中村氏を呼び寄せ「一週間後にまた会いましょうね」と言ったとか…そうして2人は帰って行ったが 氏の持ち物であるICレコーダーが無くなっていた どう考えても先の2人のせいだと思い警察に友人の電話番号を伝え 捜査を依頼したら ずいぶん遅れてレコーダーは返ってきた とのことだった

友人がどんな罪に問われたのか なぜ盗んだのか…警察とはそのような話はなかったようだ

この例から「ロシア人は際限なく 嘘を言い繋げる事に罪悪感がない」と氏は述べている

故阿部前首相とプーチンは2国間協力について話し合いを行い「2国間の果てしない相互協力関係」を約束したわけだが…この「果てしない」という言葉には 信頼ではなく「だまし討ち 口先だけでも許される」というニュアンスも入っているらしく 本当は邪魔で元来バカにしていた中国に対しても 同じような言葉で約束を交わしているわけなので「仲がいいわけがない」と氏は述べている それは中国も同様だろう ロシアに奪われた自国領土を取り返す気満々だ

 

ロシアにも憲法がありその下位には各種法律がある だが法律は守るためにあるわけではなく いかにそれをかいくぐり 自分の利益を上げるか 得をするか としかと考えられていないようで ウォッカをガブ飲みし 計画性や倫理観を持たず ソ連崩壊というごく短い期間を除き「民主主義を全く知らない歴史」を辿ってきたロシア人は 日本人には到底理解し難いものがある…

「何回結婚しましたか?」という女性への質問もまた 失礼どころか逆に会話を切り出すための社交儀礼のようで「15回よ」とか16回とか 淡々と返事が返ってくるのは「それほど男に好かれる」ということの自慢であり 今はフリーだと暗に伝えているのかも知れない…それほどに「善悪より力と利」「第三者の命は時に邪魔」であり「相当に孤独な国民性」ということになるのだろう

 

中村氏は一人列車に乗りシベリアに旅をしたそうだ

ツンドラのこの地で「ヤッホー」を現地語で叫んでみたそうだが その声は広がるどころか 2m先で空気にさえぎられるようにしぼみ 消えてしまったとのこと

シベリアもロシアだから憲法も法律もある

けれど 人間同士がマトモに出会うことがない 寒く 滅法だだっ広いこの地には「法などない」 自然が法であることは容易に想像ができる

 

「信頼」「正義」「倫理」「宗教」「世界平和」 と日本人はどれも万国共通だと思い込んでいる節がある

 

プーチンの悪行もおそらくは「日本人基準」で判断し 断じているに過ぎないのかも知れない ま…「世界基準」でもダメということになったが

 

kei

※ もちろんロシアの人々全てがこうであるわけもなく「個体性」はその上位にあると思っています