kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「ジョージ・マロリー」(バカ3部作その1)

2017年06月03日記事

いろんなバカがいる。

笑えるバカ

泣かせるバカ

あきれるバカ

相模原の殺人事件の犯人やアドルフ・ヒットラーは、憎悪するバカ。

アドルフ・ヒットラーという男は若い頃、しがない絵描きだった。

彼が描いた風景画は「真面目」「凡庸」そのもので、いかに作者が小心者であったか物語っている。同じ領域を生きている私としては「近親憎悪」に近いものを感じる。  
絵描きなんぞ権力を握るもんじゃない。

 

で。大好きなバカの1人目は

ジョージ・ハーバート・リー・マロリー」(1886年6月18日~1924年6月8日?)

「なんで、あんたエベレストに登りたいの?」と問われ

「だって、そこにあるじゃん。」と言い切り

2度の失敗にもめげず、3度目で滑って、落っこちて、死んじゃった。

初登頂できたのかどうかは謎のままとなった

(とんでもない3度目の正直よ・・・)

 

そして彼の亡骸は1999年、75年ぶりに発見され、そのまんま。

エベレスト登山者の「道標」として今もなお、横たわっている。

(なにが【閲覧注意】じゃ!死んだらこうなるのは自然なこっちゃ。)

私がもしエベレストに登ったなら・・・

登頂することよりも「マロリー」をみたい。そして触れてみたい。

彼に会ってみたい。

 

きっと胸がいっぱいになる

 

1921年から何十人もエベレストに挑み、ヒラリーの初登頂は1953年。

その間、科学も文化も驚くほど変化し、進歩したはずなのに34年もかかった・・・

その草創期1920年初頭に「だって、そこにある」という理由だけで挑んだバカは

マロリー。あなただけだ。

 

kei