2017年06月03日記事
いろんなバカがいる。
笑えるバカ
泣かせるバカ
あきれるバカ
相模原の殺人事件の犯人やアドルフ・ヒットラーは、憎悪するバカ。
アドルフ・ヒットラーという男は若い頃、しがない絵描きだった。
彼が描いた風景画は「真面目」「凡庸」そのもので、いかに作者が小心者であったか物語っている。同じ領域を生きている私としては「近親憎悪」に近いものを感じる。
絵描きなんぞ権力を握るもんじゃない。
で。大好きなバカの1人目は
「ジョージ・ハーバート・リー・マロリー」(1886年6月18日~1924年6月8日?)
「なんで、あんたエベレストに登りたいの?」と問われ
「だって、そこにあるじゃん。」と言い切り
2度の失敗にもめげず、3度目で滑って、落っこちて、死んじゃった。
初登頂できたのかどうかは謎のままとなった
(とんでもない3度目の正直よ・・・)
そして彼の亡骸は1999年、75年ぶりに発見され、そのまんま。
エベレスト登山者の「道標」として今もなお、横たわっている。
(なにが【閲覧注意】じゃ!死んだらこうなるのは自然なこっちゃ。)
私がもしエベレストに登ったなら・・・
登頂することよりも「マロリー」をみたい。そして触れてみたい。
彼に会ってみたい。
きっと胸がいっぱいになる
1921年から何十人もエベレストに挑み、ヒラリーの初登頂は1953年。
その間、科学も文化も驚くほど変化し、進歩したはずなのに34年もかかった・・・
その草創期1920年初頭に「だって、そこにある」という理由だけで挑んだバカは
マロリー。あなただけだ。
kei