kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

ガルシア=マルケス「百年の孤独」(バカ3部作その3)

2017年06月03日記事

3部作の締めは、コロンビアの作家・小説家(1928年ー2014年)
ガブリエル・ガルシア=マルケス
1982年にはノーベル文学賞を受賞している

私見だが、彼は一作のみでノーベル賞を獲った気がする

百年の孤独」(西: Cien Años de Soledad)で。

 

村上春樹ねぇ・・・処女作かなぁ「羊をめぐる冒険」を1つだけ読んだけれども、
マルケスほどのインパクト・・・全然なかった

20代 安部公房大江健三郎もよく読んだ。それこそ何十作も

安部の作品はSF小説を読み始めるみたいに、ワクワクしながら読んだ・・・

その安部公房自身が読んで「ぶっ飛んだ!」と言わしめた作品が「百年の孤独

寺山修司池澤夏樹も世界中の作家・小説家がぶっ飛ばされた

 

1960~70年代は当時はラテンアメリカ文学全盛の時代だったが、
マルケスのこの作品は特別だと思う

友人からもこの本を推奨されて、読み始めるのに2年かかった。

なぜ2年かかったのか・・・。真面目に正座して読もうとしたからである。

「1ページ目を開いては閉じ」を繰り返した

しかしほぼ2年後、数ページ読んでわかった

 

こりゃ「天才バカボン」だ。   

 

長編のため数百ページにも及び、出てくる人物も多く、さらに名前もややこしい・・・ときてる

しかし、すごい。とてつもなく面白い! 
小説というものがこれほど面白いものなんだと初めて知ったし 

私としてはまだ これ以上面白い作品を読んだことがない

 

登場する者たちは揃いも揃って「バカ」ばっかり

でもなぜだろう・・・涙が出る(1回目)

なぜだろう・・・・・・・笑いが止まらない(2回目)

そして誰だろう?・・この物語を語っている張本人は(3回目)

 

もし、私自身がこの物語に登場したら・・・
生涯の全てをたった一行で語られ・・・ポィ。

それほど、浅く、弱く、白々しい人生・・・ってことにされかねない

 

一生のうちにぜひおすすめしたい一冊

あ・・・でもでも「日本型ウエット気質の人」には不向きかも

それと、現在新潮社から販売されている最新本は冒頭に「家系図」が載っている。
なんでそんなことする? 

完全にネタバレ 見るべからず

kei    ※ 鼓直氏の訳は名訳