kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「名古屋」

部屋を片付けながら 移転先のことを考えている

70代で悠々軽バン旅行をしている方の記事や 様々な方々の地元に関する記事を読むと その風景写真を見ながら思いを巡らせる。北海道で子育てをはじめた元女優さんの記事など読むと 思わず「エライなぁ…」と感じる。

札幌では地下鉄網が張り巡らされており 徒歩10分で駅構内にたどり着ければ その人は「北海道で生活している」とは 言い切れない気がする 朝除雪も完了しているだろうし 何より自動車を利用していないわけなので 地下鉄までの往復が寒く 足元がおぼつかない程度 屯田兵時代に遡ってもしゃーないが あの極寒の地を開墾するするということが どれほどタイヘンだったか…想像を絶するところがある 「切った大樹の根を掘り起こす」これだけで どれほどの力と手間を要したことだろう それを無限に繰り返し 暮らせる地に変えていったわけだけれど「冬」は雪に埋もれて 家から一歩も出られず 水汲みと排泄以外籠っていたのではないだろうか それが1年の半分で 猛吹雪の中 道に迷うことは そのまま死に繋がった 本来の北海道はこのような土地で今も札幌以外の「大地」ではこのような生活が営まれている 「四季?あるわけないじゃん。もう日本じゃないわ これは」子供ながらに音楽や国語の教科書を見て思った

それから亜熱帯のバングラデシュにもいたし その延長で沖縄に31年も居続けてしまった 浦島太郎がたどり着いた「竜宮城」は察するところ沖縄である 白い砂浜 放置しておけば勝手に甘く実る果実 そして海の幸…同じ「日本」なのに北海道と沖縄 こうも違うと思ったし そのどちらにも順応してしまった自分を「ホントは日本を知らない人間」ではないかと疑っている

沖縄は車社会である 琉球石灰岩の地盤に地下鉄など掘れるわけがない なので私が30年前来た頃は 一杯引っかけて運転する人もけっこういたようだし 離島ではナンバープレートの無い車を中学生が運転してたりした 今では「日本化」し そういうことはなくなったと思う

 

近頃「地政学」という言葉がネットやTVでよく使われるようになった

 

別に使われなくても 定住型に変わって2000年「地政及び地政学」は生活に直結した重要な要素だったと思う なので「今更」という気もしなくもないが… これから赴く名古屋は「地政学的にも文化的にも面白い場所」だと思っている

トヨタ」があって観光地らしくないこの地 日本の中では地政学的に「非常に重要な地」であったはずだ 地図を見ると「名古屋城」に限らず「小牧長久手」とか 戦国時代 戦争となった地名がゴロゴロ出てくる 公家と商業の地 京都・大阪と東の都江戸の中間に位置するこの地は 歴史的に「戦争ばかりして奪い合った重要地」であることは明白だろう 名古屋で覇を握った者は強い力を持たなければ支配を維持できなかったと思う それほどにこの地は「日本」そのものであったことが容易に想像できる

現代はと言えば 高速道路 地下鉄網も充実し「西と東を結ぶ大都市」となったわけだ…車は1台だけ持っていくつもりだが 必要かどうかはわからない 地下鉄だけで生活には事欠かないかもしれないし…

「日本人」というのもよくわからない どんな人々なのだろう

名古屋の地域性を知る前に 日本人を知らなきゃいけないかもしれない

列車1本で 京都大阪だけでなく 信州にも四国にもいける もっと先まで行ける 途中下車し ボンヤリ日本を眺めるのも愉しそうである

 

リタイアし やっとこの歳になって 三木露風の「赤とんぼ」や島崎藤村の描いた日本をやっと感じ取ることができる

 

もし 名古屋及びその周辺に関する情報等あれば コメント欄にご記入いただければと存じます 学びたいと存じます

kei