kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

最後は「日本」を見に行こう

怠け者の私としては 今座っている沖縄という地に 言葉では言えない愛着があるのだろう…だれから聞かれても「沖縄は天国 でなければ竜宮」と自然に答えてしまうのは 実際は 言葉では詳しく言えない感情があるからで 31年という年月がそうさせるのかも と思う なので名古屋のマンションをネットで物色しながら 探せば探すほど 時間を使えは使うほど 何故か不機嫌になっていく自分がいて それが自覚できないものだから 数日ブログを更新できなかった モヤモヤしたもの センチメンタルなもの 生活って何だっけ? とか 未来に別の場所で生きようとすることは 不確定だからというだけでなく 「愛別」という心理も働くのだと やっとわかった

但し お釈迦様の云う通り「愛別離苦」はこの世の定め まぁこの場合対象は「愛する人との別れ」を指すのだが 何事に対しても 別れる 離れる 失うことに 苦や嘆きを持たない方がいいのだろうと思う そうなりがちなんだから…

ただ 向こうでも絵は描く 変わらないのはこれだけ。

 

愛知 というか名古屋というか 面白い場所だと私は思っている 京都は公家とその姻戚が作り上げたという点で「古来からの日本の中心」というイメージだが あまりに歴史がありすぎて「なんかちょっと違う」という気がするし

江戸 即ち東京は戦国時代より以前は「田舎」と理解されていただろう 偶々徳川家康が天下を取り 江戸幕府が開かれ 江戸時代が200年以上続いたから 今の首都になったのだと思う しかし愛知は 尾張名古屋は城でもつ」と言われる 家康が名古屋城を建てただけでなく 長期にわたって戦乱にまみれ奪い合った地

京都・大阪からもさほど遠くもなく 近くもない丁度良い距離にあり 盆地のため稲穂が実る領地であり 江戸から京に至るまで 重要な中継地であっただろうと想像する トヨタという世界一の自動車会社が生まれたのも名古屋 これには理由があるのかも知れない

戦乱続きだったせいか 名鉄 近鉄 JR が入り組む駅でありながら 連結も統合も上手くできておらず まだ戦国時代やってんのか?と思ったほどだが それもまた一興かもしれないし 日本らしいと言えば日本らしい 都市としての整備計画が行われていない古さもある

若い友人たちが 沖縄から東京に移住し 本を出版したり 介護職で働いていたり…介護職の30歳ほどの若い友人からメッセージが来たりすると 今在るこの場所に愛着を持つことは「執着」でもあり 新しい何かが起こらないことを願うことでもあるならば 私は沖縄を離れなければならない

マンション暮らしということだから おそらくそこで人生を終えるのだろう

北海道に生まれて育ち バングラデシュで2年 東京で1年 沖縄で31年

名古屋を起点に旅をして 日本の様々な光景に触れたい

名古屋城 (中は鉄筋コンクリートだとか。ともかく見に行かなかった)

kei