kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

マックス=エルンスト

2021年12月07日記事

マックス・エルンスト(Max Ernst, 1891年4月2日 - 1976年4月1日)は、20世紀のドイツ人画家・彫刻家。
ドイツのケルン近郊のブリュールに生まれ、のちフランスに帰化、さらにアメリカ合衆国に亡命した経緯からフランスとアメリカ両方の国籍を有した。ダダイスムを経ての超現実主義(シュルレアリスム)の代表的な画家の1人である。作風は多岐にわたり、フロッタージュ(こすり出し)、コラージュ、デカルコマニーなどの技法を駆使している。 
私としてはシュール・リアリスムの第一人者はサルバドール=ダリではなくエルンストだと思う それは人好き好きなので比べる必要もないが 昔からエルンストの絵にはダリから感じられない良さがあった
描写力はダリのほうが高いだろう けれど感性と頭のキレはエルンストだと思う

近頃の私の頭の中は「エンゲージメントであるとか コンプライアンスであるとか 相互監視・管理型社会であるとか」あまり楽しくない方向を向いている だがそれもあと10年程すれば変わっているだろうと思う さらに悪くなっているかもしれないが 良くなっているかもしれない しかしそれも高々10年 20年の話 自分の余命等を基準に考え 近視眼的になるからダメなのだ 確率とは別に 様々な未来を描き現実に変える力を人は持つ 
ともかくこういうことを忘れるために 言葉を忘れ絵を見ていたいと思った

「セレベスの象」

「森と太陽」

「百頭女」(このような作品はエルンストが描いたのではなく 既成の版画のコラージュ)

「花嫁の衣装」  デカルコマニー(転写)の迫力がスゴイ

「雨後のヨーロッパ」

最後の作品は「ヨーロッパ」というのが本当の題名だと思う 「雨後」と敢えて後代の日本人がつけた理由は ”大戦直後のヨーロッパ”がこのように見たからだと思う 

いつかの未来に 風景がまたこのように見える時が来るかもしれない

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