kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

人間の絵 「スーティン」

wikiより

シャイム・スーティン(Chaïm Soutine、Chaim Soutine、Haim Sutin(ハイム・スーチン)、Chaim Sutin(カイム・スーティン)とも、1893年1月13日 - 1943年8月9日)は、ロシア生まれのフランスの画家。ロシア語での表記はハイム・ソロモノヴィチ・スーティン(Хаим Соломонович Сутин)。

おもにパリで活動し、エコール・ド・パリの画家の一人に数えられる。

作風
風景、人物、静物などさまざまな題材を描いたが、どの作品も激しくゆがめられた形態、荒々しく大胆なタッチ、幾重にも塗りこまれた不思議な色遣いが特徴である。人物画では、コックやボーイなどの名もなき使用人たちの絵を好んで描いた。また、静物画では動物の死骸を好んで描いた。
成城大学文芸学部の千足伸行は「ユダヤ人ということも関係しているんだろうけども、屈折した思いを対象の中に反映させていく叫びの芸術であろう。自分の中に不安とか、自分は未完成であるとか、常に内面に抱えて描いていたのではないか。人物画では労働者階級への思い入れも見える。経済的条件が良くなっても、常にアウトサイダーであり続けた。不器用であるが、自分に忠実で信念を曲げない。そういう意味では最も純粋な画家といっていいだろう」と評している。また、どの作品にも貧困と差別にあえぐ中での激しい心情と焦燥感や苦悩が投影されている、とも評される。

作品

「皮を剥がれた牛」

「牛のバラ肉と子牛の頭」

 

人物もよく描いたが 風景画2枚

 

僅かの時期だったが1933年頃 アメリカで個展を開き大盛況を得た それはフランスにも及び「エコールド・パリ」というよりも「フォービズム(野獣派)」の代表的な作家であるように思われる

 

どの絵も物凄い

 

先の原稿で「精神病(質)」のことなどに触れたが スーティがそうであったか なかったかなど どうでもいい話だ

スーティンの絵は 多くの人には「美しいとは感じられない」かもしれない だがまるでゴッホのように「超高熱」で描き 輝くような画面だと私には思える 色彩もやっぱり「物凄い」

 

こんな絵 100年経ってもAIでは描けない

 

画材が「油絵の具」であり ボコボコのマチエール(画肌)なのもあるが  絵としての熱量が高すぎて AIのみならず 「美しい絵を好む数多の作家達」も逆立ちしても描けないだろう だからスーティンの作品は将来 さらに高い評価を受けることになると思う

 

今私の体の中で巡っているのは「小奇麗な絵の無意味さ」と「熱量」の問題で そんなことを考えているから筆が進まない

ただ スーティンの作品は正しく「人間の絵」だと思う

 

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